パン店「Place Mange(プラスモンジュ)」(浜松市中区住吉、TEL 053-570-8017)が10月1日、開店3周年を迎えた。
浜松の菓子店やカフェで修業し、フランスのパン店で4年間修業した後、3年前にパンとケーキを販売する同店をオープンした店主の中津川大介さん。オープン当初は広告を出さず、しばらくしてからインスタなどのSNSを活用。ここまで来るのに、野菜などの収穫状況が悪い時期には、思うような食材が手に入らず困ったこともあったという。中津川さんが気に入って使っているバターは、慢性的に手に入りにくい状況でクロワッサンを作る量に限界があり、せっかく来てくれても売り切れになってしまうこともある。現在は半分ほどがリピーターで、友だちや知り合いを呼んでくれる人も多いという。遠鉄百貨店の催事に参加したことがきっかけで、定休日の水曜日に隔週で、遠鉄百貨店内で同店のパンの販売も行っている。
発酵バターを使った「クロワッサン」(210円)や、低温長時間発酵を行い、フランスで修業したときと同じやり方で作っている「バケット」(320円)などを提供する同店。定番商品以外に、季節感のあるパンもあり、この時期はクロワッサンにクリを挟んだ「クロワッサンオマロン」(300円)などを用意。現状ある商品を突き詰めて、クオリティーを高めていくことを意識し、発酵時間を変えたり、水の割合を0.5パーセント単位で変えたりしている。そんな中、スタッフからの要望で作った「くりーむぱん」(230円)や、メロンパンと紅茶のパンが食べたいという2つの要望を合わせて作ったレモンティーのパン「テオシトロン」(250円)などの新商品も生まれた(以上、税別)。
新型コロナウイルスの対策として、スタッフは体調確認やマスク着用、アルコール消毒を徹底。換気扇を回し、店舗裏の窓を開け放ち換気を行っている。すべての商品がショーケース販売のため、来店した人はトングを握る必要がない。
「常連さんが知り合いを連れてきてくれるのは励みになるしありがたい」と中津川さん。「今後も妥協しないで商品のクオリティーを高め、来てくれた人に満足してもらえるものを作っていきたい」とも。
営業時間は9時~18時。水曜定休。