スケートボード専門店「SPELLBOUND SKATESHOP(スペルバウンドスケートショップ)」(浜松市南区三和町、TEL053-548-4075)が10月25日、オープンした。
もともとスケートボードが好きで、高校生のころからやっていたオーナーの齋藤友彦さん。スケートボードに関係する仕事がしたいと、スケートボードやスノーボードなどを販売する店に20年ほど勤務。その中で、10年ほど前から自分の店を持ちたいと考えるようになった。元号が令和に変わったことが区切りとなり、子どもが大きくなって家族から許可が出たことで、2年前から開業の準備を開始。物件を決め、内外装を整え、オープンにこぎ着けた。
店舗面積は約70坪。齋藤さんがイメージしている、昔っぽいアメリカのスケートボード店を意識した内装は、黄色や青色などの原色を使った明るい雰囲気に仕上げた。アメリカでは、イーグルがデザインによく使われていることもあり、鳥をキャラクターとして使いたいと考えた齋藤さん。「Stinksigns(スティンクサイン)」という名前で手書きで看板を描いている先輩に依頼。看板や、デザインしてもらったスズメのキャラクターをガラス窓などに描いてもらったりした。天候に関わらずスケートボードで滑ることができるコンクリートボウルを室内に備える。ボウルの底部分にもスズメのキャラクターが描かれている。
アメリカをメインに、ヨーロッパや日本国内のブランドのスケートボードを、約80点そろえる同店。1万円前後の商品が多く、量販店であまり見ることがなく、自身が納得したブランドのものを用意。スウェーデンのブランド「POLAR(ポラー)」や、イギリスのブランド「PALACE(パレス)」、国産ブランドの「DORCUS(ドーカス)」、「EVISEN(エビセン)」などを扱う。ほかにも、スケートボードブランドが出しているTシャツやスエット、パンツ、キャップ、シューズなどもそろえる。
市内にスケートボードの専門店は少ないこともあり、20年の経験と知識を生かして、ひとりひとりに合った商品を選ぶ。「こういうことができない」と困っている人には、滑り方や道具のアドバイスなども行っている。コロナ禍において、一人でできる遊びとしてスケートボードを始める人が増えているが、同時にボードで滑ったあとゴミを捨てていく人が増えた。そのため、今まで滑ることができた場所で滑ることができなくなるという結果を引き起こしている。そこで、「マナーについても伝えていきたい」と齋藤さん。
新型コロナウイルスの対策として、マスク着用と手指消毒を徹底。カウンターにも手指用の消毒を用意している。店内は定期的に消毒清掃を行い、扉を開け放って換気をしている。
「物を売るだけではなくカルチャー全般を伝えたいと考えており、いいことだけでなく負の部分も含め、リアルな情報を伝えたい」と齋藤さん。「スケートボードをすでにやっている人はぜひ店を見に来てほしい。そしてやったことがない人にも魅力を伝えていきたいので気軽に遊びに来てもらえれば」とも。
営業時間は12時~21時。火曜定休。