スタンディングバー「エキマチ体験ラボ」(TEL 053-457-4855)が10月31日、浜松駅ビル「メイワン エキマチ」(浜松市中区砂山町)内にある「花の舞エキマチ店」の一画にオープンした。
創業1864年の歴史ある酒蔵「花の舞酒造」の直営店として、日本酒を販売している花の舞エキマチ店。以前から、日本酒をあまり飲まない人は、贈り物として購入することはあるが、味がよく分からないという意見があった。また、日本酒が好きで自分のために購入する人からは、大吟醸のような高価な酒は、購入前に味見したいという要望があった。そこで、貴重な酒や高価な酒を気軽に試飲してもらいたいと考え、同ラボをオープンした。
店舗面積は約5坪。カウンターをパーテーションで区切り、ふたりまで立ち飲みできるスペースとして用意。
有料で試飲できる日本酒は9種類。ワイン酵母を使った白ワインのような飲み口の「アビス」(400円)や、「アビス」に店頭で炭酸ガスを入れた「アビススパークリングプロトタイプ」(450円)が飲みやすさもあり人気が高いという。酒蔵からタンクで運んだ出来立ての日本酒をそのまま飲める、「蔵出し純米生原酒」(400円)と「蔵出し純米吟醸生原酒」(450円)は、蔵元と同店限定酒。ほかにも、限定650本で2016(平成28)年に造った酒を4年間熟成させた「秘蔵酒純米大吟醸28BY」(500円)や、槽搾り(ふなしぼり)という手法でじっくり時間をかけて造り、1本(720ミリリットル)で11,000円と高価な「小仕込み槽搾り(ふなしぼり)純米大吟醸」(850円)などを用意。試飲は一人3杯までで、色や香りが楽しめるようワイングラスで提供する(1杯=60ミリリットル)。
新型コロナウイルスの対策として、スタッフは手指消毒、マスク着用を徹底。試飲する際は、手指消毒、大声で騒がない、20分以上長居しないといったことをお願いしている。カウンターにはパーテーションを設置する。
「浜北にある蔵元は遠いという人でも、浜松駅に来ていただければ気軽に日本酒を楽しんでもらえる」とスタッフの小林ひろ子さん。「有料試飲した酒のほとんどが購入できる。ほかにも20種類ほどの日本酒を取りそろえているので、地元の人にも気軽に足を運んでもらえれば」とも。
エキマチ体験ラボでの有料試飲は11時30分~20時。浜松エキマチ店の営業時間は8時~21時。