クラフトチョコレートスイーツ専門店「ATELIER CHOCOLAT ENTRE(アトリエショコラアントゥル)」(浜松市中区肴町、TEL 053-488-5090)が1月15日、オープンした。
もともと造り酒屋であり、酒や飲食店に関する事業を行っている運営会社のメルカート間渕。一昨年から新しい形態の事業を検討する中、スイーツ業界への進出を検討し始め、女性の人気も高く、街なかに専門店が少なくなっていることからチョコレートを扱うことに決めた。昨年は新型コロナウイルスの流行もあったが、「コロナに負けるな」とスタッフが一丸となって出店を準備し、世界で活躍しているという京都の職人から指導を受け、レシピを忠実に再現。もともとケータリング用のキッチンがあった同所を改装し、オープンにこぎ着けた。
店舗面積は約26坪。カウンター6席のみ。2月中旬ごろにイートインを開始する予定。ひっそりとした隠れ家的なイメージの半地下で、内装は白を基調として濃い茶色や木目を使い、落ち着きや高級感、重厚感のある雰囲気に仕上げた。店舗奥は、チョコレートを作る工房になっている。
工房で一つ一つ手作りしたクラフトチョコレートを提供。常温保存でき、ギフトセットもある「ショコラサンド」(380円)は、同店の看板商品で、サクサクとした軽い食感のクッキーと濃厚なチョコレートを組み合わせた。ミルクチョコを使った「カカオ・アントゥル」、天竜茶を使った「抹茶」、パッションフルーツとホワイトチョコレートを使い甘酸っぱく仕上げた「ホワイトパッション」をそろえる。「ガトーショコラ」(800円)も、同じ3種類の味を用意。舌の上でとろける濃厚さが特徴で、冷凍されているため「溶けるとより濃厚さが楽しめるのでゆっくりと味わってほしい」と、店舗責任者の古橋貫之さん。
ほかにも、濃厚なチョコレートで少し甘めに仕上げた「ショコラロール」(1本=2,200円、1ロール=580円)や、チョコレートのコクを楽しめるケーキ「ザッハトルテ」(3,600円)などをそろえる。
新型コロナウイルス対策として、スタッフは検温の実施、マスク着用、手洗い、手指消毒を徹底。店頭には、手指用消毒を設置。定期的に店内をアルコール消毒で清掃。店舗は扉を開け放って換気を行っている。
「大量生産できないが、一つ一つ工房で手作りしたクラフトチョコレートの味を味わってほしい」と古橋さん。「浜松の街中のにぎわいを取り戻していきたい。店に来てくれた人には、肴町周辺を散策して新しい発見をするきっかけにしてもらえれば」とも。
営業時間は11時~20時(商品がなくなり次第終了)。水曜・木曜定休。