浜松の中心市街地で飲食店を複数運営するチル・ダイナーの各店が現在、趣向を凝らしたユニークな恵方巻きの注文を受け付けている。
いずれもコンセプトは異なるが、地元素材にこだわり営業する同グループ。新型コロナウイルスの影響で厳しい経営環境が続く中、テークアウトにも対応しながら営業している。コロナ禍の中でも、来店客から生産者まで、関わる全ての方へ福が届くようにと工夫を凝らした恵方巻きを販売する。
「くずし之助」(中区千歳町)は、旬の魚や鮮度の高い野菜や和牛などを使った料理を提供する日本料理店。舞阪港をはじめ全国に、オーナー自身が足を運び素材を厳選する。恵方巻きは好評だった昨年に引き続いての販売となるが、「福」と「河豚(ふく)」をもじり、フグを使ったものを用意(2,000円)。西京漬けをした香り高いフグを巻き、ぜいたくに仕上げた。
「地魚と和酒魚魯魚魯(ぎろぎろ)」(中区伝馬町、TEL 053-455-6011)は、日本酒と焼酎をそろえた創作居酒屋。店長の高柳英夫さんは「店の魅力を凝縮したものにしたい」と考え、同店人気メニューを取り入れた恵方巻きに仕上げた(1,200円)。継ぎ足しで使うオリジナルのたれで煮込んだ穴子をメインに、アクセントとしてクリームチーズの西京焼きや、カリカリの食感を楽しめる秋田産いぶりがっこを巻き提供する。
ホルモンとハイボールを楽しめる焼き肉居酒屋「もんもん」(浜松市中区田町、TEL 053-457-1780)は、その日に仕入れた新鮮な豚肉を丁寧に下準備し、癖が少なく旨味の凝縮されたホルモンを提供する。店長の大城剛志さんは「肉料理屋らしい食べごたえある恵方巻きにしたい」と考え、4種類もの肉料理が入る恵方巻きを用意(1,500円)。低温調理した遠州産の豚肉と「静岡そだち」を使った牛焼き肉、国産の鶏そぼろを入れ、三ヶ日牛のローストビーフで巻き仕上げる。
いずれの店も、新型コロナウイルスの対策としてスタッフは検温、マスク着用、手指消毒を徹底。入り口には手指用の消毒を用意。定期的に窓を開けて換気を行い、アルコール消毒清掃を行っている。「はままつ安全・安心な飲食店認証店舗」として認証もされている。
大城さんによると、常連客を中心にすでに多く受注しているが、家族や仕事仲間と一緒に食べられるよう、まとまった数の注文が多いという。「家庭で本格的な店の味を楽しんでもらいたい」と高柳さん。大城さんは「家族や仲間と食べて、店を知るきっかけになれば」と話す。
営業時間は17時~24時。恵方巻きの注文は、14時から電話で受け付ける。2月1日17時まで。