フルーツ大福専門店「ふるーつ大福喜三郎」(浜松市中区鴨江、TEL 053-401-0326)が2月2日、オープンした。
新規事業の立ち上げを検討していた中、コロナ禍で飲食業界は厳しい経営環境にあるが、テークアウトの業態なら需要があるのではと考えたオーナーの小畑宏喜さん。「まだ浜松にない新しい商品」にしたいと模索していたところ、旬のフルーツをまるごと包んだユニークなフルーツ大福が全国で流行しつつあることを知り、これをアイデアとして取り入れオープンにこぎ着けた。
店舗は約20坪。入店しやすい明るい雰囲気を作るため、白を基調にした和風の内装に仕上げた。入店すると、木目のカウンターにずらりと並ぶサンプルのフルーツ大福が目を引く。
大福に使う求肥(ぎゅうひ)には、新潟産のもち米「わたぼうし」を100%使う。ぶ厚く使い包むため、餅のうま味も感じながら食べごたえあるものに仕上げている。白あんは、北海道産の白いんげん豆「大手亡」を使い、フルーツ本来の甘みを感じられるよう低糖度に調整する。フルーツは、毎朝市場まで自身が足を運び仕入れる。「仲介業者を通すと味が落ちる。手間はかかるが素材にこだわりたい」と小畑さん。「白いちご」(480円)は、御前崎産の白イチゴを使う。しっかりとした食感の果肉だが、酸味が少なく桃のような香りが特徴。ほかにも、大粒で甘みの強い岡山県産「皇帝栗」を使った「くり」(550円)や、長野県産の「シャインマスカット」(350円)などを用意。季節ごとに旬のものを厳選し、常時10種類ほどのフルーツ大福を用意する。いずれも、専用の「餅切り糸」が付くため、断面を見栄え良くきれいに切ることができる。
新型コロナウイルスの対策としてスタッフは検温、マスク着用、手指消毒を徹底。入り口には手指用の消毒を用意。店内は、定期的に窓を開けて換気を行い、混雑時には入店人数の制限もお願いする。
来店客からは、「見栄えが良いので手土産に良い」「珍しいものが地元で購入できてうれしい」との声が届いているという。「店内で包むためが製造数には限界があるが、一つ一つ丁寧に作り上げている」と小畑さん。「味には自信があるのでぜひ一度試してほしい」とも。
営業時間は10時~19時。