蜂蜜スイーツ専門店「長坂養蜂場はちみつスイーツアトリエ」(浜松市中区神明町、TEL 053-456-1183)が3月8日、オープンした。
養蜂と蜂蜜を使った商品の販売を行う「長坂養蜂場」(北区三ケ日町)は、今年で創業85周年を迎える老舗。2018(平成30)年から、蜂蜜を使ったソフトクリームを発売しているが、近年、自然食品である蜂蜜の需要も高く、好評が続いている。同時に、混雑により店舗周辺の渋滞問題もあり、新規店舗オープンによる来客の分散で問題を解消したいと考えた同店。同じタイミングで、街なかのテナントの有効利用などを促進する浜松市の事業「リノベーションスクール@浜松(企業版)」に参加しており、「街なかの活性化のために出店してほしい」という浜松市長からの声がけも重なり、街なかへの出店を決意。「ミツバチの日」である3月8日にオープンした。
店舗は約7坪。清潔感ある白と蜂蜜の黄色をイメージカラーとして内装設計。木目で落ち着いた雰囲気で、蜂の巣の形をしたタイルをアクセントに使い演出する。
蜂蜜を使ったスイーツをテークアウトで提供する同店。定番の「はちみつソフトクリーム」(400円)は、蜂蜜を混ぜ込んだ濃厚なバニラソフトクリームの上に、その場でさらに蜂蜜をかける「追いはちみつ」をトッピングして仕上げる。街なかの店舗とのコラボレーション企画を定期的に開催。第1弾として、コーヒー専門店「ウィルコーヒー&ロースターズ」(中区田町)のエスプレッソを使った「はちみつプレミアムモカソフト」(450円)を販売。3~4月の限定だが、コーヒーの香りとコク、蜂蜜の優しい甘さのハーモニーを楽しめる。ほかにも蜂蜜を入れ一晩寝かしてから作り上げる濃厚なプリン「ぶんぶんのはちみつプディング」(430円)や、キューブタイプのラスク「はちみつぶんぶんラスク」(450円)などをそろえる。
新型コロナウイルス対策として、入り口には手指用の消毒と非接触型の検温器を設置。スタッフは、検温、マスク着用、手指消毒を徹底。カウンターには飛沫(ひまつ)防止のため、パーティションを設置。密を避けるため、来店人数を制限する。
オープン間もないが、多くの来客でにぎわい「三ケ日町でしか食べられなかったソフトクリームが街なかで購入できてうれしい」「今までにないほど濃厚なプリンでおどろいた」という、よろこびの声が届いているという。「今後も街なか店舗とのコラボを継続し、浜松市街地の活性化に役立てる店舗を目指していきたい」と同社広報担当の加藤隆康さんは話す。
営業時間は11時~18時。火曜・水曜定休。