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浜松・鍛冶町のパイ専門店が三ケ日みかんのチーズタルト 浜松代表する銘菓目指し

新商品「ベリーボタン」に期待する、広報担当・土屋さん(中央)とスタッフ

新商品「ベリーボタン」に期待する、広報担当・土屋さん(中央)とスタッフ

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 パイ専門店「APPLE CHAN(アップルチャン)」(浜松市中区鍛冶町、TEL 053-488-4488)が1月22日、三ケ日みかんを使ったチーズタルト「ベリーボタン」の販売を開始した。

三ケ日みかんを使ったチーズタルト「ベリーボタン」

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 パイ専門店として、アップルパイとミートパイを販売する同店。オープン当初から、浜松を代表する土産品となる銘菓を販売したいと考えていた。定番商品のアップルパイを改良するのではなく、より斬新なオリジナル菓子を作りたいと模索する中、以前土産として食べたポルトガルの焼き菓子を思い出した。「日本にはあまり出回っていない独特の食感のため、これをベースにオリジナルスイーツを作れば面白いものができる」と考えた広報担当の土屋美帆さん。地元名産の「三ケ日みかん」を材料に使うチーズタルトとして、創作に取り掛かった。

 特徴であるパリッとした食感の再現が特に難しかったという。取り寄せた現地のレシピ通りに作ってもうまくいかず、何度も配合を変えながら、納得いくまで試行錯誤を繰り返した。ミカンは、皮を甘煮にして生地に織り込み、ほろ苦さと柑橘系のすっきりとした香りを演出。スパシーな紅茶のチャイシロップ使い、さっぱりとした後味のチーズタルトに、濃厚で深みのある香りを加える。商品名の「ベリーボタン」は、英語で「へそ」の意味。「おばあちゃんがミカンのヘタのことをヘソと言っていたのを思い出した。この言葉のように、優しいイメージのスイーツになれば良いと思い名付けた」と土屋さん。直径約7センチで、販売価格は250円。全て手作りのため1日の製造数には限界があるが、一つ一つ丁寧に仕上げる。

 購入した来客からは、「パリパリの食感が新鮮」「お酒に合いそうな大人のスイーツ。ミカンと紅茶の香りがとても良い」という喜びの声が届いている。「現在は、店舗でのみ購入できるが、今後は浜松駅などの土産品コーナーで販売できる『浜松銘菓』を目指したい」と土屋さん。「新発想のスイーツとして試行錯誤して作り上げたため、まずは提供できることがうれしい。自慢の品なので、ぜひ一度試してもらいたい」とも。

 営業時間は、日曜~木曜=10時~22時、金曜・土曜=10時~23時。

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