抹茶カフェ「CHA10(チャトウ)」(浜松市中区鍛冶町)が5月1日、ザザシティ中央館内にオープンした。
自身が鍼灸(しんきゅう)師であり鍼灸院も運営する同店オーナーの御領原(ごりょうはら)圭佑さん。鍼灸の施術で身体を治していくことだけでなく、食事の提供を通じて身体の内側から健康作りの手助けをする店を作りたいと考えた。そのような中で、健康志向の高い静岡市にある同店の本店と出合った。自身でフランチャイズ店を運営したいと依頼し、承諾を受け出店が実現。地元である浜松市中心部の活性化につながるよう同所にテナントを決め、オープンすることとなった。
店舗面積は約15坪。席数は、テーブル席13席とカウンター席8席の計21席。白と黒を基調に木目を使い、落ち着いたデザインにし、アクセントとして配色するコバルトブルーのカウンターが目を引く。抹茶をコンセプトにする店だが、和風ではなくシックなカフェとしての雰囲気に仕上げたという。
抹茶は、えぐみや渋味が少ないという静岡県産のオーガニック栽培の物のみ使い、ドリンクやスイーツを提供。スイーツは、ビーガンに対応したメニューのみで、牛乳、卵、バター、白砂糖は一切使わない。てん菜糖の自然な甘みが広がる「NITORO(ナイトロ)抹茶」(550円)は、窒素を入れて作ることで、泡が浮かび、フワフワとした口触りを楽しめるドリンク。「抹茶ジャーケーキ」(550円)は、米粉のパウンドケーキとてん菜糖で煮込んだ小豆、豆乳のカスタードプリンを層にして抹茶ソースかけ、豆乳のバニラアイスクリームを乗せて仕上げる。このほか、濃厚な抹茶ソースをかけることで緑茶本来の風味を感じられるという「抹茶ラテ」(550円)、豆乳のバニラアイスクリームの上に熱した抹茶ソースをかけた「抹茶アフォガード」(550円)などを用意する。
新型コロナウイルスの対策として、来店時に手指のアルコール消毒を求める。スタッフは、出勤前の検温、マスク着用、手指消毒を義務化。店内は、定期的な換気を徹底する。
来店客は女性が多く、「濃厚な抹茶の風味を楽しめる」「甘さ控えめなので食べやすい」などの声が届いている。今後は同店内の一角に鍼灸院の開業も計画しているという。店長の橋本ひなさんは「スイーツを食べても罪悪感が残らないように、健康的でカロリーを抑えたメニューをそろえている。オーガニック素材やビーガンへの対応など、こだわった店作りをしているのでぜひ一度足を運んでほしい」と話す。
営業時間は11時~18時。木曜定休。