「グランドホテル浜松」(浜松市中区東伊場、TEL 053-452-8871)が6月1日、Jリーグのサッカーチーム「ジュビロ磐田」とタイアップした披露宴プラン「サポーターズウェディングプラン」の提供を始めた。
サックブルーを基調に演出する「サポーターズウェディングプラン」
老舗料亭「聴涛館(ちょうとうかん)」の歴史を受け継ぎ、浜松を代表する宿泊施設の同ホテル。コロナ禍で、大人数で行う結婚式や披露宴を自粛する傾向があり、同ホテルもコロナ禍以前に比べ、申込数が3割ほど減少しているという。「人生の門出やお世話になった人へのお礼の場として、本来は素晴らしい行事であるにもかかわらず、式や披露宴をすることを悩む新郎新婦が非常に多い」と同ホテルブライダル課支配人の藤谷知史(さとし)さん。
結婚式を無事に迎えてほしいと願う同社は、新郎新婦の後押しができる企画を模索。同ホテルが、チーム創設当初よりジュビロ磐田とスポンサー契約を結んでいるため、地元を代表するスポーツチームが結婚式の手伝いをすることで「結婚式を行ってよい」という考えが広がり、挙式を後押しできると考えた。ジュビロ側から「地域のためになるなら」と快諾を得て、発売にこぎ着けた。
同プランは、ジュビロサポーターのみならず、全てのスポーツファンが喜ぶようにと企画する披露宴のパッケージプラン。チームカラーのサックスブルーを基調に、チームマスコットやフラッグを各テーブルに配置し、披露宴会場をスタジアムのように演出。特典として、チームフラッグをかたどる「席札クッキー」や選手のサイン入りユニホーム、数量限定で選手からの祝福ムービーが付く。オプションプランとして「スタジアムDJによる選手紹介風コール」なども用意する。
新型コロナウイルス対策として、入場時は、手指のアルコール消毒と検温、食事以外の時間はマスクの着用を求める。37.5度以上の発熱がある場合は、出席できない旨を事前に通知。飛まつ防止のため、各テーブルにパーティションを設置し、席の間隔を広く取りレイアウト。マウスシールドの無償提供やマイクの消毒、定期的な換気など、「日本ブライダル文化振興協会」(東京都中央区)の定める感染対策ガイドラインに従い、徹底した準備を行う。
「当ホテルを含め、どの会場も徹底した感染予防対策に努めているため、安心して結婚式を迎えてほしい」と藤谷さん。「一生に一度の節目のイベントを無事迎えられるように、協力できれば」とも。
販売価格は、40人の出席を対象に132万円。1人増えるごとに2万900円の追加料金がかかる。引き出物は含まれないが、食事や会場費、演出費など、披露宴で必要となる費用は全て含まれる。