浜松駅ビル「メイワン」(浜松市中区砂山町、TEL 053-457-4111)で現在、アニメ「ゆるキャン」とコラボしたパネル展「ゆるキャン△SEASON2 PR展」が開催されている。
山梨県周辺を舞台に、キャンプや野外調理などアウトドアの趣味の魅力と、それをのどかに楽しむ女性高校生たちの日常を描くアニメ「ゆるキャン△」。昨今のキャンプブームの影響も受けて人気で、今年1月からアニメのセカンドシーズンを放送している。原作者が浜松市出身のため、市内や県内の名所も作中に多く登場し、浜松市も同作とコラボして積極的に観光PRを行っている。アニメを通じて市のPRの協力をすることで集客につなげたいと考え、同展を企画。パネルなどの展示物を市から借り受け、7階フロアを展示スペースとして使うことで、開催にこぎ着けた。
2つのエリアで構成する。「パネル展示エリア」は、アニメの舞台になった県西部の観光地や飲食店の原画パネルを約30枚展示。「魅了が伝わりやすいよう工夫し、作中の原画と実際の写真を並べて展示している。地元の方が浜松の魅力を再発見してくれればうれしい」と同社営業課の杢谷秀人さん。市内の観光地は、「弁天島温泉」や「渚園キャンプ場」「浜名湖かんざんじ温泉」などを展示。天竜浜名湖鉄道と沿線の飲食店も作中に登場するため、ウナギ専門店「さくめ」(北区三ケ日町)や大判焼き店「ふじたや」(北区細江町)などの飲食店のパネルも並ぶ。このほか、アニメのストーリーとキャラクターを紹介するポスターや、キャラクターをかたどるパネルを展示。ディスプレーボックスでは、同館のテナントで販売するアニメ関連グッズも紹介する。
「CAMP・BBQイメージ展示エリア」は、約20坪の会場に、アウトドアの趣味の魅力を伝えるため、キャンプやバーベキュー(BBQ)グッズを展示。BBQの普及のため活動する「静岡県BBQ協会」の監修により、BBQコンロやテントなどを並べ、実際のアウトドアシーンを再現。アウトドア用品メーカー「アイアンクラフト」の製品を中心に約30点が並ぶ(販売は行わない)。
アニメファンを中心に同展目当てに訪れる人も多く、同館の集客にもつながっているという。「コロナ禍で外出が制限されるので、地元でのイベントとして楽しんでもらいたい」と杢谷さん。「このPRで他県の方にも浜松の魅力が伝わり、コロナが収束した際に、浜松へ観光してもらうきっかけになれば」とも。
営業時間は10時~21時。入場無料。9月30日まで。