手作りサンドイッチ専門店「わんわんサンド」（浜松市北区初生町、TEL 053-489-7530）が8月14日、オープンした。

一つ一つ店内で手作りするサンドイッチ

　自動車販売会社「オフィスヒット」（中区高丘西）が運営する同店。社長の三浦尭保さんは、出張先の東京で知人に紹介されたサンドイッチ店の味に感銘を受け、自身でサンドイッチ店をオープンしたいと考えるようになった。ホテルや洋食店などで料理人として20年ほど経験を重ねてきた知人に料理長になるように話を持ち掛けたところ同意を得ることができた。店名の「わんわん」は、三浦さんが犬好きなことと「地域ナンバー『ワン』」の店になるようにとの思いを込めて命名。他県を含めた有名店を回り研究を重ね、オリジナルのサンドイッチを考案することで、オープンにこぎ着けた。

　店舗面積は約5坪。主役はあくまでサンドイッチと考え、派手な内装ではなく、木目を使うシンプルで落ち着いたデザインに仕上げた。犬と一緒に気軽に立ち寄れるように店舗外にリードフックを設置する。

　専門店から毎朝仕入れるフワフワの食感が特長というパンを使い、店内で一つ一つ手作りして提供。「サンドイッチは身近なものなので、気軽に感じる幸せを届けたい」と、手頃な価格での提供を心掛ける。「自家製ポテトサラダサンド」（420円）は、国産のジャガイモに、薄くスライスしたタマネギと香ばしく焼き上げたベーコンを入れて仕上げる。「極旨！ハムカツサンド」（460円）は、分厚く切ったハムカツに甘口のソースを絡めたボリュームある品。「自家製ナポリタンサンド」（440円）は、スパゲッティをパンで挟む変わり種のサンドイッチ。

　デザート系のサンドイッチも用意。生クリームにチョコチップを混ぜ合わせた「チョコチップサンド」（380円）は、コリコリとした食感も合わせて楽しめる。試行錯誤を繰り返して選び抜いた国産のきび砂糖を使い、甘さ控えめでくどくないが、コクとうま味のある生クリームを使う。季節限定の「イチゴサンド」（450円）は、全国各地から取り寄せたイチゴをふんだんに使い、生クリームと合わせて提供。合計30種類、常時25種類のサンドイッチをそろえる。

　新型コロナウイルス対策として、来店時に手指のアルコール消毒とマスク着用を求める。スタッフは、出勤前の検温、マスク着用、手指消毒を義務化。飛まつ防止のため、カウンターにパーティションを設置。密を避けるため、一度の入店人数を制限する。

　オープン後の売り上げは順調で、連日売り切れが続いているという。「『ごほうびサンド』と名付けた高級素材を使うメニューも販売を予定している。当店にしか無いものを提供して、地域の人においしいと言ってもらいたい」と三浦さん。「サンドイッチと言えば当店を思い浮かべてもらえるのが目標。身近な店として利用してもらいたい」とも。

　開店時間は6時30分。売れ切れ次第終了。水曜定休。