ラーメン店「麺家桜ざか」(浜松市中区砂山町、TEL 053-458-5777)が8月24日、オープンした。
居酒屋などの飲食店やスポーツジムを多店舗経営する「ネクストライフデザインオフィス」(中区)が運営する同店。中心市街地の居酒屋は、コロナ禍の影響で厳しい経営環境が続いており、郊外型の飲食店の展開を検討。知人を介して、愛知県で20年間続くラーメン店から監修を受けられることになり、同店のオープンを決意。同店は、ほかにデリバリー専門の飲食店を運営するが、利用するテナントは調理と受け渡しのみを行うためスペースに余裕があった。デリバリー専門店とラーメン店を同じテナント内で並行して営業することで有効活用できると考え、店内を改装し、オープンにこぎ着けた。
ランチタイムのみ営業の同店。店舗面積は約15坪で、テーブル席12席、カウンター席5席で合計17席を用意。「和モダン」をイメージした店内は、内装に竹やしっくいの壁を使い、落ち着いて食事ができる空間に仕上げた。
豚肉と鶏肉、長ネギやタマネギなどの7種の香味野菜を入れ、12時間以上炊き上げて作る白湯(パイタン)スープと、かつお節や昆布などを使う和風ダシをブレンドしたオリジナルスープが特徴。全て飲み干せるような上品であっさりとした味に仕上げ、食べ飽きないラーメンづくりを心掛ける。定番メニューの「魚介白湯ラーメン」(750円)は、うま味成分をじっくり抽出する事で、あっさりとしながらも深いコクを感じられる。福岡県から直接仕入れる辛子めんたいこを加えた「辛子めんたいこ魚介白湯ラーメン」(950円)は、クリーミーなスープと上品な辛さがマッチしたラーメン。ご飯の上にチーズを乗せてバーナーであぶるトッピング「追いリゾット」(250円)をスープに入れることで、リゾットとして2度楽しむことができる。このほか、自家製ラー油を混ぜ入れた辛口スープの「Red魚介白湯ラーメン」(850円)や地元舞阪港から仕入れるシラスを使う「浜名湖産しらす丼」(480円)などをそろえる。
新型コロナウイルス対策として、来店時に手指の手指消毒と検温、食事以外の時間はマスク着用を求める。スタッフは、出勤前の検温、マスク着用、手指消毒を義務化。飛まつ防止のため、全ての席にパーティションを設置する。
コロナ禍で大々的に告知できない状況でのオープンだったが、口コミを通じて少しずつ来店客が増えているという。「ラーメンは大衆的な食事だが、上品で目にも楽しいラーメンを提供したい」と社長の金原道生さん。「来店客のリクエストを取り入れ、柔軟に対応しながら店づくりをしていきたい」とも。
営業時間は11時30分~14時。月曜定休。