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浜松・卸本町のカフェがリニューアル ウナギイモ商品メインに地元アートの発信拠点目指し

「いつでもスタッフが明るく出迎えるので、気軽に足を運んでほしい」と話す店長の山口さん(右)とスタッフ

「いつでもスタッフが明るく出迎えるので、気軽に足を運んでほしい」と話す店長の山口さん(右)とスタッフ

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 カフェ「NAKATAJIMART(ナカタジマート)」(浜松市南区卸本町、TEL 053-443-8352)が10月14日、リニューアルオープンした。

ウナギイモなどを使うオリジナルサンドイッチ

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 浜松産のサツマイモ「ウナギイモ」を使う商品の卸・販売を行う「キングス」(南区)が運営する同店。2016(平成28)年に、ウナギイモをメインに扱うカフェとして「うなぎいも王国&カフェ」の名前でオープンした。当初は、公式キャラクター「うなも」を全面に出し、里山風の内装の店舗で運営していたが、より若い世代にも受け入れられるようにリニューアルを決めた。

 中田島砂丘の近くに立地するため、海をイメージした内装に一新。地域活性に貢献できる店にしたいと考え、ウナギイモ関連の商品だけでなく、浜松を中心とした県西部の魅力を伝える地元産品を品ぞろえに加えた。同時に、アーティストや作家の作品展示を行うことで、地元アートの発信拠点となれる店を目指し、「MART(マート)&ART(アート)」をコンセプトに設定。店名も新たにリニューアルオープンにこぎ着けた。

 店舗面積は約22坪。テーブル席18席を用意し、イベントやワークショップに使う個室も備える。内装はアメリカ西海岸をイメージし、開放的で「肩の力の抜けた」カジュアルなデザインで、海辺のようなリラックスした雰囲気に仕上げた。

 ウナギイモは、通常廃棄してしまうウナギの骨や頭などを肥料に使い砂地で栽培し、ねっとりとした食感と濃厚な甘みが特徴。ウナギイモチップスとレタスやトマトなどの旬の野菜が入る「うなぎいもサラダ」(1,210円)は、石焼きしたウナギイモを丸ごと1本添えて提供するボリューム感のある品。カレー店「ララカレー」(西区)とコラボした辛口カレーにウナギイモがふんだんに入る「デビルチキンカレー」(1,430円)は、ドリンクとミニサラダが付く。付け合わせのウナギイモペーストを混ぜ合わせることで、マイルドな味になるという。ウナギイモを使うスイーツも充実。ウナギイモと牛乳を混ぜ合わせてシャリシャリの食感に仕上げる「サツマイモシェイク」(517円)や、ウナギイモの甘味とヨーグルトの酸味のバランスが良い「サツマイモラッシー」(517円)、まろやかで口当たりの良いスイートポテト「極ポテト」(234円)などを提供する。

 テークアウトのサンドイッチは、常時約10種類を用意。焼き上げたウナギイモと自家製生クリームが入る「焼き芋と生クリーム」(421円)は、北海道産の練乳入り食パンで挟み込む。ウナギイモを使うコロッケが入る「うなぎいもコロッケ」(432円)は、甘口で食べやすく子どもに好評だという。ランチタイム以外は店内で食べられる。

 地元産品は30種類ほどを販売。浜納豆メーカー「ヤマヤ醤油(しょうゆ)」の「発酵旨味(うまみ)オイル」(1,080円)は、浜納豆とエキストラバージンオイルを交ぜ、ニンニクとバジルの香りが広がる調味オイル。このほか、1872(明治5)年創業の製油会社「村松製油所」の「ラー油」(360円)や、「甘酒専門店麹家(こうじや)」のそのまま食べることができ、ヨーグルトなどのソースにも使える「食べる甘酒」(432円)などを用意する。

 新型コロナウイルス対策として、来店時に手指消毒と検温、食事以外の時間はマスク着用を求める。スタッフは、出勤前の検温、マスク着用、手指消毒を義務化。飛まつ防止のため、各テーブルの間にパーティションを設置する。

 今後は中田島の風景の写真展や、地元アーティストの展示会を計画している。山口さんは「いつ来てもスタッフが明るく出迎え、来店客が日頃の疲れを癒やし、元気な気持ちになってもらえる店にしたい。ウナギイモはこれから旬を迎え、最もおいしく食べられるシーズンに入るので、楽しみにしてほしい」と話す。

 営業時間は10時~18時(テークアウトは9時~)。火曜定休。

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