フリースタイルスケートボードの全国大会「JFSA FREE STYLE SKATEBOARD CONTEST (フリースタイルスケートボードコンテスト)2021」が11月13日、「浜松ギャラリーモールソラモ」(浜松市中区砂山町)で開催される。
コンテストやイベント開催などを通して、フリースタイルスケートボードの普及活動を行う「日本フラットランドスケートボード協会(=JFSA)」が主催する同大会。2008(平成20)年の初開催以来、全国各地を会場に毎年開催。関東と関西の中心に位置する立地の良さを理由に、2018(平成30)年以降は、浜松市で開催している。昨年は新型コロナ禍の影響で中止したが、今年はきちんとした感染対策を整えた上で、開催にこぎ着けた。
東京オリンピックから正式種目になったことで注目を集めるスケートボード。中部支部代表の大石英巳さんは、自身でスケートボード店「M80(エムエイティー)」も経営しており、オリンピック後に人気や注目度が大きく高まったと肌で感じているという。「受注数が増えているだけでなく、年配者もこのスポーツを知るきっかけになりうれしい」と大石さん。
「フリースタイル」は、スケートボードの競技種目の一つで、平面の会場を舞台に、クラブミュージックやロックなど、選手が自身で選んだ楽曲に合わせてパフォーマンスを披露する。「音楽との調和」「技の難易度」「技のつなぎ方」などを基準に、審査員が採点して競い合う。競技人口が少ないためオリンピック種目には採用されなかったが、「フリースタイルには、意外性や芸術性など、ほかの種目にはない魅力がある」と大石さん。
今大会は、選手の競技レベルごとに3つのクラスを設定。協会が認定したプロ選手のみがエントリーする「プロフェッショナルクラス」は、全国から8人が出場。例年カナダで開催するが、今年は新型コロナ禍のためオンラインで行った世界大会「ラウンドアップ」で優勝した藤井裕太さん(千葉県)や、同大会で準優勝した川崎柚季さん(大阪府)も登場。現役の世界チャンピオンらによるハイレベルなパフォーマンスを間近に楽しむことができる。プロを目指して競技をする選手たちによる「アマチュアクラス」は、13人がエントリーしている。競技大会に初出場する選手のための「ビギナークラス」は、初めて間もない初心者選手も含めた13人が出場。参加のハードルを下げることで、競技人口の増加と未来のトップ選手の発掘につながるように期待する。スケートボードを初めて目にする来場者も楽しめるように配慮し、MCが技の名前や難易度を実況・解説しながら会場を盛り上げる。
新型コロナウイルスの対策として、来場者にはマスク着用を求める。スタッフは、手指消毒・検温・マスク着用を義務化。会場内はソーシャルディスタンスを保つように呼び掛ける。
大石さんは「フリースタイルは、スケートボードを知らない人でも、見ているだけでも楽め、チャレンジしたくなる競技。来場をきっかけに魅力を知ってもらえれば」と話す。
見学無料。開催時間は10時~17時。