居酒屋「酒肴食(しゅこうしょく)はなやす」(中区千歳町、TEL 053-401-2290 )が11月12日、オープンした。
店主の江間康雄さんは、自動車ディーラーで約36年勤務してきたが、定年退職を目前に控える中、全く新しい仕事に挑戦したいと考えた。外食が好きだったこともあり、自身が理想とする「落ち着いた雰囲気で酒を楽しめる店」を作ろうと、退職して同店の開業を決意した。自身は調理経験がないため、名古屋の日本料理店や浜松のホテルなどで、料理人として30年ほどの経験を持つ知人を料理長として迎え、オープンにこぎ着けた。
店舗面積は約20坪。テーブル席24席、カウンター席8席で合計32席。黒壁を基調に落ち着いた雰囲気の店内は、和風だがシックなモダンスタイル。以前訪れた都内のジャズの流れる居酒屋の印象が強く残っていたため、自身も好きなジャズを店内で流し、ゆったりとした空間を演出する。
店主自ら毎朝市場まで足を運び仕入れる魚介類を中心に、新鮮な素材にこだわる。「刺身3点盛り(1,650円)」は、その日に入った良質な魚を選びぬき提供。2種類のかつお節をブレンドし、昆布と一緒に仕上げる自家製だしを使う「おでん」は、透き通ったスープが特徴。「大根」(200円)、「たまご」(150円)、「いわしはんぺん」(150円)など、日によって品ぞろえが異なるが、常時約8種類を用意。このほか、約30センチで皿からはみ出るほどボリュームのある「だし巻き玉子」(500円)や、とんかつを卵でとじ、そばつゆを使うことであっさりとした味で楽しめる「かつとじ」(1,000円)などをそろえる。
新型コロナウイルス対策として、来店時に手指消毒と検温を求める。スタッフは、出勤前の検温、マスク着用、手指消毒を義務化。飛まつ防止のため、全ての席にパーティションを設置する。
新型コロナ禍で厳しい環境でのオープンとなったが、SNSの告知や口コミなどを通じて、徐々に集客につながるように期待する。「全く新しいことにチャレンジするため、今はまだ自分が底辺にいることを自覚している。来店客の声を取り入れ、試行錯誤を繰り返しながら良い店にしていきたい」と江間さん。「くつろげる空間を用意しているので、気軽に足を運んでほしい」とも。
営業時間は17時30分~24時。日曜定休。