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浜松・板屋町に肉料理専門店 おもてなしとコース料理提供

「特別な時間を過ごしてほしい」と話す料理長の林竜二さん(中)とスタッフ

「特別な時間を過ごしてほしい」と話す料理長の林竜二さん(中)とスタッフ

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 肉料理専門店「肉料理URUICHI(ウルイチ)」(浜松市中区板屋町、TEL 053-489-3747)が11月1日、オープンした。

メイン料理の牛ステーキ

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 社長の森川龍一さんは、全国各地で食事に出掛けた際に、本当にいい店とは何かと考えた時に、おもてなしの重要性を感じた。「気の利いた一言で接客する店のおもてなしの心に感銘を受けた」と森川さん。新型コロナ禍の影響で、大型飲食店が厳しい経営環境に置かれる中、小規模店が「記念日に使う、おもてなしに特化した店」としてブランディングすることで、需要が見込めると考えた。併せて、浜松に肉のコース料理店を見かけないため、良質な肉にこだわり提供する同店のオープンを決めた。

 店舗面積は約15坪。カウンター席4席と3つの個室テーブル席18席の合計22席を用意。店内の建材は質感にもこだわり、ムク材や天然石などを使い、シックで落ち着いた和モダンスタイル。高い天井には、格子状にデザインした木材を装飾し、空間に奥行きを持たせた。

 完全予約制で、1日当たり1テーブルにつき1組(2~6人)のみ、カウンター席は1席につき1人のみ予約受け付けする。「おもてなしの心を重視した店」を目指し、ホテル内の飲食店での勤務経験を持つスタッフが、来店客を迎える。店は3階に位置するが、スタッフによる1階までの出迎え、見送りを必ず行い、記念日には店から花をプレゼントする。「ささいなことも含めて徹底的におもてなしに配慮する。その積み重ねで、特別な時間を提供できる」と森川さん。

 料理は、予算別に3コースを用意。近江牛や松坂牛などのブランド牛も使うが、それにこだわらず、季節ごとに品質の良い肉を見極めて仕入れる。肉の部位ごとに最も適した調理方法で提供。素材となる肉は調理前に披露し、その後目の前で焼き上げることでライブ感を演出。いずれの料理もワインとの相性も考慮し、歴史あるワイン産地「ルーマニア産ワイン」など、常時10種類ほどをそろえる。

 スタンダードな「8,800円コース」は、牛ほほ肉をしょう油ベースのソースで約4時間煮込む「牛ほほの冷製」などを含む「前菜3種」から始まる。「牛タン」は、通常輪切りにして提供する部位を、長手方向に薄切りにして提供。薄切りにすることで食べやすく、付け合わせのシソや塩昆布に巻いて楽しむこともできる。「希少部位」は、牛のもも肉の部位「シンシン」や「トモサンカク」などを焼き上げ、岩塩やすだち、自家製のニラソースなどで用意。「メイン」のステーキは、サーロインかヒレから選ぶことができる。「トリュフすき焼き牛時雨煮添え」は、ごはんと薄切りの牛肉に目の前でトリュフを削って提供。このほか、サラダ、スープ、デザートなど、季節により旬の素材を使い分け、8品で構成する。

 「1万2,100円コース」は、スープがフカヒレスープに変更になり、「メイン」もサーロインとヒレの両方を楽しめる。「1万5,400円コース」はフカヒレスープを、もちっとした食感に焼き上げ、松茸(まつたけ)ソースや干し貝柱ソースなどで仕上げる「焼きフカヒレ」に変更。「特選肉団子スープ」を追加し、「希少部位」もより上質な肉を提供する。

 新型コロナウイルス対策として、来店時に手指消毒と検温を求める。スタッフは、出勤前の検温、マスク着用、手指消毒を義務化。店内は、空調システムを導入し、換気を徹底。飛まつ防止のため、カウンター席にパーティションを設置する。

 オープン後は、口コミやSNSでの告知の影響で、連日満席が続いているという。森川さんは「こだわり抜いてつくり上げた店での特別な時間を、一度体験してもらいたい」と話す。

 営業時間は18時30分~。月曜、第2・第4火曜定休。

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