揚げ物とケーキの店「Chocoッコ(チョコッコ)」(浜松市中区鍛冶町)が12月1日、オープンした。
店主の坂下弥奈さんは、製菓学校を卒業後、東京や浜松の飲食店に勤務し、20年ほど料理人として経験を重ねてきた。培った経験を生かして、自身の店をオープンしようと考えた。浜松の中心市街地には総菜店が少なく、新型コロナ禍においてテークアウト需要もあると見込み、揚げ物を販売することに決めた。併せて、得意とする自家製スイーツも提供するテークアウト専門店としてオープンした。
店舗面積は約5坪。店内は、白を基調に木目調の壁やカウンターをあしらい、ナチュラルな雰囲気の空間に仕上げた。
「ちょこっと便利、ちょこっとかわいい」をコンセプトに、気軽に楽しめる揚げ物と、かわいらしくデザインしたスイーツを提供する。自家製のスイーツは、常時約7種類を用意。植木鉢をイメージした茶色のカップに入れた「植木鉢チョコケーキ」(550円)は、チョコケーキの上にミントをのせ、シャベルの形をしたスプーンを添えて演出する。ココアパウダーをシマウマ柄にまぶして装飾した「しまうまティラミス」(500円)は、甘さ控えめに仕上げる。このほか、アニメに出てくるような穴が空いた三角形のチーズをかたどった「レアチーズケーキ」(600円)などをそろえる。「SNS映えを意識して、目でも楽しめる創作ケーキを作っている」と坂下さん。
カリカリの食感とジューシーな肉汁を楽しめる「唐揚げ」は、「しょうが」(130円)、「にんにく」(130円)、「レモンハーブ」(150円)の3種類を用意。ゆでたうずら卵をしょうゆに漬け込みフライした「うずら卵フライ」(150円)は、ソースなどを付けずにそのまま食べられる。このほか、ホクホクとした食感が特徴で、約100グラムのボリュームあるコロッケ「大きなコロッケ」(150円)など、13種類の揚げ物をそろえる。
新型コロナウイルス対策として、来店時に手指消毒とマスク着用を求める。スタッフは、出勤前の検温、マスク着用、手指消毒を義務化。店内は、換気口と換気扇を設置し、定期的に出入り口を開けて換気を徹底する。
コロナ禍で人出も少ないため、SNSでの告知や口コミを通して、今後の集客に期待する。坂下さんは「コンセプトの通り、便利でかわいい店づくりを目指している。見るだけでも楽しめるメニューを用意しているので、気軽に足を運んでくれれば」と話す。
営業時間は14時~22時。火曜定休。