フルーツサンド専門店「フルーツサンド店 大安堂(たいあんどう)」(浜松市中区西伊場、TEL 080-4220-3338)が12月23日、オープンした。
大きくカットしたフルーツと自家製生クリームが入る「フルーツサンド」
ホテル運営を中心に、飲食店を多店舗展開する「磯野興業」(中区)。2020年に「唐揚げ専門店 匠家(しょうや)」をオープンし、新型コロナ禍におけるテークアウト需要もあり、順調に運営してきた。元々店舗面積が広かったため、同店の食事スペースの一部を改装し、新しい事業展開を模索。フルーツサンドの流行を背景に需要を見込み、同店のオープンを決めた。メニューの異なるテークアウト店が併設することによる相乗効果にも期待する。
店舗面積は約5坪。店舗は、白を基調にブルーのアクセントカラーを使い、明るく大衆的なデザインイメージ。「女性からのニーズが高いと思うが、男性でも入りやすい雰囲気に仕上げた」と事業部長の鈴木大介さん。テークアウト店だが、併設する「匠家」の店舗内をイートインスペースとして利用できる。
深いこくと滑らかな口どけが特徴の北海道産生乳から作る自家製生クリームを使う。同社の持つ仕入れルートを生かしたフルーツは、大きくカットし、ボリュームたっぷりに仕上げる。小麦の持つ自然な甘みを感じられるパンは、きめが細かくモチモチとした食感を楽しめる。
同店の一番人気という「ミックスサンド」(594円)は、イチゴやミカン、キウイなど、季節ごとに異なる旬のフルーツを入れて仕上げる。パンからはみ出るほど大きく切ったパイナップルが入る「パイナップルサンド」(518円)は、フルーツの酸味と生クリームのハーモニーを楽しめる。このほか、甘みと酸味のバランスの良い静岡県産の「章姫」を使う「いちごサンド」(540円)や、自家製生クリームのみをシンプルに味わえる「生クリームサンド」(378円)など、7種類をそろえる。いずれも、切った断面がきれいに見えるように配慮し、一つ一つ店内で作り上げる。
新型コロナウイルス対策として、来店時に手指消毒と検温、マスク着用を求める。スタッフは、出勤前の検温、マスク着用、手指消毒を義務化。店内は、定期的に出入り口を開放し、換気を徹底する。
唐揚げの購入を目当てに来店した人が、フルーツサンドを一緒に購入する場合も多いという。「今後はチョコを使ったサンドイッチなど、新商品の発売も予定している」と鈴木さん。「地域の人たちと共に成長していけるような店にしたい。老若男女問わず、多くの人に食べてもらえれば」とも。
営業時間は11時~売り切れ次第。