ギョーザの製造販売を手掛ける「88ぱちぱち餃子」(浜松市中区佐藤町)が現在、受験生の合格を願うギョーザ「『合格祈願!』金の88ぱちぱち餃子」を販売している。
保険と不動産会社の「フォースワンAG」(東区)が手掛ける同店。社長の澤木真介さんは、浜松の文化に携わる会社でありたいと考え、2019年に食品事業部を立ち上げ、浜松名物の一つであるギョーザの製造・販売を開始。同年に直売店をオープンした。全て自社工場で製造し、品質管理を徹底。誰でも食べやすい、ヘルシーでやさしい味わいのギョーザを提供する。
同商品は、「パチパチと拍手をする商品イラストと数字の8が並ぶので縁起が良い」との理由で、来店した受験生が店内で合格祈願をする姿を見かけたことをきかっけに商品化。受験シーズンのみの限定商品として一昨年に発売し、今年で3年目を迎える。通常の商品に、「合格祈願」と記した金色のステッカーを貼り付け、受験の成功を祈る。ステッカーは、知恵仏の虚空蔵尊(こくぞうそん)をまつり、例年多くの受験生が訪れる「蔵興寺(ぞうこうじ)」(南区)で祈願を受けたものを使う。
野菜を多く使い、サクッとした食感とあふれる肉汁が特徴の同商品。甘みと風味が強いが、臭いが残らないという青森県産のニンニクを使う「黒」と、ニンニクとニラを使わず、肉の甘みとショウガの風味が広がる「白」の2種類を用意する。冷凍状態で販売するが、うまく焼き上げるための説明書を同封するため、自宅で簡単に調理できる。
澤木さんは「ギョーザのおかげで合格できたとの声が毎年全国から届く。コロナ禍で不安な気持ちもあると思うが、ギョーザを通して受験生を応援していきたい。自信と勇気を持って少しでも楽しく受験に臨んでもらえれば」と話す。
価格は20個入り880円。同店オンラインショップと直売店、2月4日からは遠鉄百貨店(中区)でも販売する。3月中旬まで。