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浜松のソプラノ歌手がミュージックデリバリー 音楽の感動で地域貢献したいと

オペラ歌手の山本愛子さん

オペラ歌手の山本愛子さん

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 浜松を拠点に活動するソプラノ歌手の山本愛子さんが1月11日、音楽のデリバリーサービス「Operaiko(オペライコ)」(西区)を始めた。

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 山本さんは、浜松市出身のソプラノ歌手。浜松学芸高等学校の音楽科を卒業後、日本だけの価値観に縛られることなく自分の世界観を広げたいと考え、米国に単身留学。サンフランシスコ音楽院で声楽を専攻し、声楽とオペラについて学んだ。

 帰国後、東京の会社に勤務しながら、コンサートやCM音楽の歌手として出演していたが、海外で学んだ経験を生かして、自分にしかできないことをしたいと考えた山本さん。2019年から浜松に拠点を移し、フリーランスでミュージシャンとして活動を開始。ショッピングモールや浜名湖ガーデンパークでのライブ、清水マリナート大ホールでのコンサートなど、さまざまなイベントに出演してきた。

 「浜松は大手の楽器メーカーや素晴らしいコンサートホールが多く、恵まれた環境にあるが、一般の人には音楽が普及していないと感じる」と山本さん。1人のミュージシャンとしての活動だけでなく、依頼に応じて出張し、歌や演奏などの音楽を届けるサービス「ミュージックデリバリー」を考案。音楽に触れる機会を増やすことで、感動を通して心の豊かさを育み、地域貢献を目指し、開業を決めた。

 自宅や学校、老人ホームなど、指定の場所で開催する「弾き語りミニコンサート」(15分=5,000円~)は、歌と併せて、トランペットや電子ピアノを山本さん自らが演奏する。提携する飲食店などへ出張して歌う「バースデーソングデリバリー」(3,000円)は、ライブ音楽で祝いの場を演出するサービス。このほか、正しい発声を身につける「ボイストレーニング」(50分=2,000円)や、呼吸法を学ぶ「ブレスレッスン」(30分=1,500円)などを用意。「日本では、音楽家が音楽で生計を立てていくための教育が不足している。事業を通じてそのノウハウやセルフプロデュースする力を学び、若者が夢を持って音楽を続けられる環境づくりもしていきたい」と山本さん。

 2月10日には多目的施設「リアンディ」(西区)で開催するマルシェに出店し、リクエストに応じて1曲500円で歌うサービスを提供。2月22日には、浜名湖畔のホテル「ザ・ハマナコ」(西区)のチャペル内でディナーコンサートを予定している。「今後は、キッチンカーの音楽版『オペラカー』を用意し、気軽に音楽を届けるサービスも計画している」と山本さん。「音楽が普及することで、本当の意味で浜松が『音楽の都』になるように目指していきたい」意気込む。

 申し込みは「Operaiko」ホームページで受け付ける。

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