浜松市が外国人個人旅行者に向けてユーチューブ配信するPR動画の合計再生数が現在、35万回に達している。
浜松市は、新型コロナ後の外国人個人旅行者への対応と、メインターゲットにしているアジアと欧米豪市場からの誘客強化を図るため、2018(平成30)年に「浜松市観光ビジョン」を策定。「デジタルプロモーションの強化」を重点施策と位置付けている。この一環として、昨年から富裕層を中心とした外国人個人旅行者に向けた公式ユーチューブチャンネル「Hamamatsu JAPAN(ハママツジャパン)」を立ち上げ、動画配信している。
昨年は1分~4分間のPR動画を配信したが、より気軽に視聴できるようにと、今年3月から30秒程度の動画5本を新たに配信開始。単に美しい映像で観光資源を伝えるだけでは、世界各地の観光地の中に埋もれてしまうと考え、外国人目線に立ち動画作成。「ヤマハ」や「河合楽器製作所」、「ローランド」といった世界的に人気がある楽器ブランドを生み出した浜松だけが持つ魅力を発信しようと、「音楽の街浜松」をテーマに定めた。
現在、動画5本の合計で約35万8000回再生されている。弁天島海浜公園や中田島砂丘など、浜松の代表的な観光名所が登場する動画「Have a Funky Time in Hamamatsu(浜松で楽しい時間を過ごす)」は、ファンクミュージックのリズムにのせて紹介。クラシックの心地よいメロディで、かんざんじロープウェイやオークラアクトシティホテル浜松などの雄大な景色やロマンチックなスポットを紹介する「Have a Classic Time in Hamamatsu(浜松でクラシックな時間を過ごす)」は、現在約13万回再生されている。このほか、ジャズの柔らかなサウンドに合わせて浜松の食を紹介する「 Have a Jazzy Time in Hamamatsu(浜松でジャズな時間を過ごす)」や、方広寺と龍潭寺を舞台に迫力ある和太鼓のビートが流れる動画「Have a Banging Time in Hamamatsu(浜松で楽しいひとときを)」などを公開する。
英語の特設ホームページ「Visit Hamamatsu(ヴィジットハママツ)」も公開。動画の内容と統一感のあるデザインで、各動画と動画に登場する観光資源を紹介する。
浜松市役所観光・シティプロモーション課の今津宏樹さんは「このプロモーションを通して世界中の人に浜松の魅力を知ってもらいたい。コロナが落ち着いたタイミングで浜松へ訪問してもらうきっかけになれば」と期待を寄せる。