ベトナム料理店「バインミーゴンゴン浜松店」（浜松市中区砂山町、TEL 090-6482-8284）が5月2日、オープンした。

本場の味を再現するベトナムサンドイッチ「バインミー」

　同店は、2017（平成29）年に東京都高田馬場に創業。都内を中心に現在、8店舗展開する。店主のグェン ティー タイン ティンさんはベトナム出身で、留学生として来日。都内の旅行会社に勤務していたが、夫の転勤をきっかけに10年前に浜松市に移住した。いつか自身でベトナム料理店を開きたいと思い描いていたティンさん。知人を介して同店の社長と知り合ったのをきっかけに、FC店としてオープンすることを決めた。静岡県内では初出店となる。

　店舗面積は約13坪で、テーブル席14席とカウンター席3席の合計17席を用意。店内は、白色を基調にイメージカラーのオレンジ色をアクセントに配色し、爽やかで明るいデザインに仕上げた。ゆったりとしたテンポのベトナム音楽を流して、本国らしい雰囲気を演出する。

　浜松の人に本格的なベトナム料理の魅力を伝えたいと考え、日本人向けにアレンジしたものではなく、本場の味を再現して提供。野菜を多く使い、ヘルシーであっさりとした風味に仕上げる。メインメニューのベトナムサンドイッチ「バインミー」は、サクサクした食感が特徴のオリジナルのパンを使う。香辛料で焼き上げた厚切りの豚バラ肉や卵焼き、ダイコンとニンジンの酢漬けなどを挟む「スペシャル」（780円）は、ナンプラーと香辛料で作るオリジナルソースで仕上げる。このほか、「エビ風味のラー油」（630円）や「目玉焼き」（610円）など、6種類をそろえる。

　米粉で作る麺料理「牛肉フォー」（920円）は、各テーブルに用意するニンニクや唐辛子を酢漬けした専用のタレを加えることで、味を変えながら楽しめる。このほか、ベトナム産のもち米を使う「ベトナムのおこわ」（680円）やベトナム中部地区発祥の辛口の麺料理「ブンボーフェ」（960円）などを用意する。

　新型コロナウイルス対策として、来店時に手指消毒と検温、飲食時以外はマスク着用を求める。スタッフは、出勤前の検温、マスク着用、手指消毒を義務化。各テーブルに消毒用のアルコールを設置。密を避けるため、常に出入口を開けて換気を徹底する。

　オープン後は、日本人・外国人問わず多くの来店客が訪れ、順調な滑り出しという。ティンさんは「ベトナム人には懐かしの味を、日本人には本場のベトナムの味を楽しんでもらいたい。元気に明るく来店客を迎えて、賑やかな店になれたら」と話す。

　営業時間は10時～22時。