ジュエリー工房「アトリエフィロンドール」(浜松市東区半田山、TEL 0120-891-109)が4月24日、サプライズプロポーズをサポートする「プロポーズリングプラン」の受注数が300件を超えたと発表した。
自社工房でジュエリーデザイナーと職人によるオーダーメードのジュエリー制作やリフォームなどを手がける同店。1921(大正10)年に創業し、今年で101年目を迎える。同店によると、エンゲージリングを購入する男性は、一人で来店して選ぶ場合が大半を占めるが、男女の間で知識や好みが大きく異なるため、女性が理想とするものをプレゼントできない場合が多いという。
ブランド事業部長の渭原賢明さんは「デザインはもちろん、サイズも分からないまま来店する男性が多い。プロポーズの直前に来店すると、希望の納期に対応できない場合もある」と話す。課題を解決し、サプライズでプロポーズを計画している男性をサポートしたいと考えた同店では2013(平成25)年、プロポーズ用の簡易エンゲージリングを提供する同プランの提供を始めた。
発売当初は、なじみのないプランだったので、通常の買い方をする男性が多かったが、認知度が上がり実績を重ねるごとに順調に受注数を伸ばしてきた。しかし、新型コロナの影響を受け、ブライダル業界の需要が減少。同店の昨年度のブライダル関連商品売り上げは、コロナ以前と比べ、約3割減少すると同時に同プランの利用数も大幅に減少した。県の緊急事態宣言が解除され、ウィズコロナの意識の高まりを背景に、徐々に需要が回復。今年4月24日に、発売開始からの受注件数300件を突破した。現在では、サプライズプロポーズを計画する男性のうち約7割が、同プランで購入するという。
同サービスではシルバー製の仮リングを提供し、プロポーズが成功した場合に女性と一緒に改めてエンゲージリングを作る流れとなる。
プランを利用する場合、最初にダイヤモンドを購入。シンプルなシルバーの仮リングにダイヤモンドをセッティングして納品する。通常のエンゲージリングは納品まで1カ月程度かかるが、工房を併設する同店では最短3日で納品できるという。「サプライズができてデザインも選べるため、男女共にメリットがある。うれしそうに来店する女性の笑顔を見ることで、とてもやりがいを感じる」と渭原さん。
渭原さんは「エンゲージリングを買うことは不安がつきものだと思うが、安心してプロポーズできるサポート体制を整えている。デザインや予算など、他社で断られてしまうような依頼にも柔軟に対応できるので、まずは気軽に相談してもらえたら」と話す。
営業時間は10時~19時。木曜、第3水曜定休。