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浜松の老舗ソースメーカーが「アップサイクル」トートバッグ 食品用紙袋を有効活用

食品用紙袋をアップサイクルしたトートバッグ

食品用紙袋をアップサイクルしたトートバッグ

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 浜松の老舗ソースメーカー「鳥居食品」(浜松市中区相生)が6月1日、業務用の砂糖や塩が入っていた紙袋を再利用したトートバッグ「アップサイクルトートバッグ」の販売を始めた。

アップサイクルトートバッグ「粗糖タイプ」

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 同社では年間約800袋の砂糖と塩をソース製造に使っているが、空き袋は廃棄したり、ごみ袋として使ったりしていた。約20キロの砂糖や塩が入る丈夫な袋を、有効活用したいと考えた社長の鳥居大資さん。トートバッグ専門ブランド「ルートート浜松オフィス」(中区)からコラボを持ちかけられたことをきっかけに、不用品に新たな価値を加えて再生する「アップサイクル」のトートバッグの販売を決めた。バッグの裁断や縫製などの製造は、障がい者就労支援施設「引佐草の根作業所」(北区)の利用者らが手作業で行う。袋を無駄なく使い切るために、同所からのアイデアも取り入れたという。

 「粗糖タイプ」と「原塩タイプ」の大小2種類を用意し、耐荷重はそれぞれ8キロと4キロ。袋に記載された社名や商品名、イラストをそのまま生かしデザインし、紙袋ならでは風合いも楽しめる。外側には、ルートート商品の特徴である、カンガルーをイメージしたポケットと赤色のブランドタグ付けた。

 計200袋の年間販売目標を掲げる。「アイデアがあっても形にすることは難しいが、地元企業で協力して完結できるのは、浜松の強みであり魅力」と鳥居さん。「各産業にある不要品も、アイデア次第で価値ある物に生まれ変わる可能性がある。この商品をきっかけに、アップサイクルの社会に貢献できたら」とも。

 価格はいずれも1,200円。サイズは、「粗糖タイプ」幅44センチ・高さ45センチ、「原塩タイプ」幅29センチ・高さ28センチ。同社オンラインショップと工場直販所で販売する。

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