すし居酒屋「すし天ぷら酒場 や鮨(すし)」(浜松市千歳町、TEL 053-401-2029)が6月9日、オープンした。
飲食店などを多店舗展開する「ランドマーク」(東区)が運営する同店。浜松市内にリーズナブルで上質なマグロを提供するすし店を見受けないと感じ、おいしいマグロを気軽に楽しんでもらいたいとの思いでオープンを決めた。全国から仕入れる質の良い本マグロを名物に、気軽にすしと天ぷらを楽しめる店を目指す。
店舗面積は約16坪。テーブル席20席、カウンター席11席の合計31席を用意。店内は、壁にむく材の杉板を張り付け、落ち着いた雰囲気の和風デザインに仕上げた。カウンターのショーケースに魚介を並べ、その日に仕入れたネタを披露する。
通常の2分の1から3分の1の時間で魚を急速冷凍する技術「液体凍結」ができる機械を導入。魚の細胞を壊さずに冷凍できるため、水分やうまみを逃さずに保存できるという。「この技術を使うことで、生の魚との違いが分からないほど質の良いネタを常に提供できる」と店長の森下学さん。米は、魚介との相性を考慮して選び抜き、新潟県産の「新潟米」を使う。
鮮度にこだわり、注文を受けてからすしを握り提供。名物の「本まぐろ赤身」(330円)や「本まぐろ中トロ」(385円)をはじめ、「自家製しめサバ」(209円)や「赤エビ」(275円)など、常時約20種類をそろえる。創作すしメニューとして、表面を軽くあぶりレアの状態にした牛肉にウニとイクラを載せた「特選牛あぶりうにくら贅沢(ぜいたく)すし」(638円)や馬肉ユッケの手巻きすし「さくらユッケこぼれすし」(748円)なども用意する。
天ぷらは創作メニューを中心に、サクサクした食感の揚げたてのものを提供。ノリの天ぷらに国産ウニを載せた「ウニカナッペ」(308円)やサーモンの天ぷらにイクラを載せた「サーモン親子天」(418円)、チーズのコクと蜂蜜の甘みの組み合わせを楽しめる「はちみつカマンベール」(253円)など約20種類をそろえる。
新型コロナウイルス対策として、来店時に手指消毒と検温、飲食以外の時間はマスク着用を求める。スタッフは、出勤前の検温、マスク着用、手指消毒を義務化。飛まつ防止のため、各席にパーティションを設置する。
今後はランチ営業も予定している。森下さんは「自慢のおいしい本マグロを一度食べてもらいたい。回転ずしではないすし店を、若い世代の人に気軽に楽しんでもらえたら」と話す。
営業時間は17時~23時。