洋食総菜や弁当の専門店「yum-yum kitchen(ヤムヤムキッチン)」(浜松市中区南浅田)が6月1日、オープンした。
店主の日比野晶さんは、調理師専門学校を卒業後に市内のホテルに勤務。洋食シェフとして、20年間経験を重ねた。「幼い頃から、街の人から愛される小さな店を作るのが夢だった」と日比野さん。コロナ禍においてテイクアウト業態に魅力を感じ、同店のオープンを決めた。
店舗面積は約4坪で、テイクアウト専門で提供。「ヨーロッパのおしゃれなキッチン」をイメージした店内は、緑と黄色をアクセントカラーに、明るく入店しやすい雰囲気にデザインした。
地産地消を意識して、できる限り地元食材を使うようにこだわる。環境に配慮した店にしたいと、紙やバイオマス素材の容器を使う。ポルトガル産「マデラ酒」を使いカラメルのような甘い香りが広がるデミグラスシチュー「オムシチュー」は、「三ケ日牛」(1,000円)と「三ケ日三元豚」(900円)の2種類を用意。ごはんの上にオムレツを載せ、浜松産ミニトマトやチンゲンサイなどのグリルした旬の野菜を添えて提供する。三ケ日牛を使う「ローストビーフ丼」(1,300円)は、トロっとした脂身と柔らかい食感を楽しめる。このほか、肉と野菜本来の甘みを感じられる「オムカレー」(三ケ日牛=1,000円、三ケ日三元豚=900円)など、約10種類の弁当をそろえる。
その日の仕入れに合わせて考案する総菜メニューは、常時約15種類を用意。静岡県産豚肉を使うソーセージが入る「ひとくちキッシュ」(400円)やブランド鶏「静岡美味鶏」をしっとりとした食感に蒸し上げる「鶏胸セロリサラダ」(300円)などを提供。「いなさ牛乳」(北区)を使う「にこにこプリン」(150円)や自家製の「濃厚チョコケーキ」(500円)などのスイーツも用意する。
新型コロナウイルス対策として、来店時に手指消毒を求める。スタッフは、出勤前の検温、マスク着用、手指消毒を義務化。店内の窓を常に空けて換気を徹底。密を避けるため、1組ずつ入店するように制限する。
オープンして間もないがリピートする来店客も多く、順調な滑り出しという。「今後は、インターネット販売を行い、食材豊かな浜松の魅力を全国に発信していきたい」と日比野さん。「季節ごとのおいしいものを常に考案していきたい。普段よりもちょっとぜいたくな食事を、家庭で気軽に楽しんでもらえたら」とも。
営業時間は11時30分~14時30分、16時~19時。