パン店「Bakery SPiCA(ベーカリースピカ)」(浜松市中区神明町、TEL 053-548-4339)が6月22日、オープンした。
店主の齋藤美彩さんは高校卒業後、近所のパン店に3年ほど勤め、製造に携わるうちにパンの魅力に取りつかれたという。いつか自分で作ったパンを多くの人に食べてもらいたいと考えていた齋藤さん。知人が夜間のみ営業する「カフェ&バー じゅーしぃー」で、昼の時間帯のテナント有効活用を提案され、同所でオープンを決めた。
生地にはカナダとアメリカ産の小麦を使う。小麦の種類でパンの硬さや粘りが違ってくることから、材料の組み合わせは1カ月ほど試作を繰り返したという。朝2時からその日販売する分だけの仕込みを始める。気温や湿度ででき上がりが違うため、毎日材料の微調整は欠かさない。オーブンを使い低温で焼くことで、白色でモチモチとした食感に仕上げる。
店舗の一部を使い販売するパンは、常時7種類を用意。浜松産のジャガイモにこだわった「じゃがバターパン」は、1センチ角に切りそろえたジャガイモを生地で包み、バターを載せて焼き上げる。「カフェ&バー じゅーしぃー」の特製カレーを使う「カレーパン」や、スライスベーコンとプロセスチーズをブラックペッパーであえた「ベーコンチーズパン」(以上、216円)も用意。このほか、金時豆を上に載せた「つぶあんぱん」や「クリームパン」(以上、194円)などの菓子パンもそろえる。
オープン後は少しずつ来店客が増え、リピーターもいるという。「今後は『冷やしクリームパン』など種類を増やしていきたい」と齋藤さん。「アレルギーでパンを食べられない人のために、小麦や卵、牛乳を使わないアレルゲンフリーのパンも作っていけたら」とも。
営業時間は7時~15時(売り切れ次第終了)。月曜・火曜・水曜のみ営業。