行政区再編を受け浜松市が7月26日、市民に向けて新しい区名の募集を始めた。

　浜松市は5月、市議会行財政改革「大都市制度調査特別委員会」で、区再編における市民サービス、住民自治の基本的な考え方を決定。来年2月に区設置等条例の議決を得て、2024年1月1日に現行7区から再編3新区への移行を予定している。

　再編により3つの区ができる。現在の中・東・西・南・北区（三方原地区）を「A区」、北区（三方原地区以外）と浜北区を「B区」と定め、天竜区は現状のままを予定している。

　区再編は、人口減少や少子高齢化などにより変化する社会経済状況や市民ニーズに合わせ、市の裁量で臨機応変にサービス提供体制や職員配置を最適化できる仕組みを構築することを目的とする。単に現状のサービスを維持するだけでなく、協働センター等の機能を充実することにより、サービスをより一層向上させる取り組みを併せて推進する。

　新しい区名は、A区とB区を対象に募集。浜松市在住の小学生以上が応募できる。応募条件は、現行の区名を除く日本語で、漢字・ひらがな・カタカナのいずれも可能。1人何回でも応募できるが、1回の応募につき、A区とB区に各1点までに限る。「区再編後の一体感や新しい区として協調していくことなどに配慮して、総合的な観点から選定したい」と浜松市役所区再編推進事業本部の岡安章宏さん。

　「未来を担う若い子どもたちも対象にしている。夏休み期間中に家族で相談するなど、幅広い年代に感心を持ってもらいたい」と岡安さん。「未来の浜松に向けた素晴らしい名前を、多くの人に応募してもらえたら」とも。

　応募は、特設ホームページやFAX、市役所や協働センターへの書面提出などで受け付ける。8月25日まで。