浜名湖発親うなぎ放流連絡会(浜松市西区雄踏町宇布見、TEL 053-592-1115)が8月1日、ウナギの放流プロジェクトへの資金支援者募集を始める。
浜名湖周辺のウナギ養殖組合や卸売店、浜松市などで構成する同会。ウナギ養殖発祥の地とされる浜名湖エリア。同会では2011(平成23)年から、日本の食文化を絶やさないようにしようと親ウナギを放流する事業を行ってきた。同会がこれまでに放流したウナギは約6400匹という。
ニホンウナギは現在、国際自然保護連合の絶滅危惧種に指定されている。同会によると、本年度の養殖ウナギの卸価格は、前年に比べて1キロ当たり1,000円~1,500円。ウナギの稚魚であるシラスウナギの不漁で、出荷量が減ったことから高騰しているという。
資金支援はクラウドファンディングサイト「READYFOR(レディーフォー)」を活用する。プロジェクト名は、「浜名湖発『二ホンウナギ資源回復プロジェクト』2022」。事業費全体の約1割に当たる30万円を目標金額に定め、ウナギ放流のための資金支援を呼びかける。支援者には、ウナギ料理店で利用できる食事券や浜名湖産ウナギの白焼きと蒲焼きのセットなどの返礼品を用意する。
「多くシラスウナギが取れるようにと願いを込めて始めた事業。子どもたちにもより手軽に口にできる機会を作り、ウナギという食文化を継承していきたい」と加茂さん。「コロナ禍で制限が多いので、栄養価の高いウナギを食べてもらい元気になってもらえたら」とも。
募集締め切りは9月30日。