炊き肉料理店「くに武」(浜松市中区田町、TEL 053-450-5505)が7月22日、オープンした。
料理長兼店長の武井浩司さんは、東京や名古屋のフレンチレストランなどで料理人として勤務。27歳の時に独立し沼津市内で飲食店を開業したが、別の事業を立ち上げたいと考え店の経営権を譲渡。その後、知人の経営する岩手県の飲食店で経験を重ねた。自身が病を患った経験を持ち、一般消費者においても健康意識の高まりを感じた武井さん。全国から仕入れる良質な食材に薬膳も取り入れ、「美容と健康」をコンセプトに同店のオープンを決めた。
店舗面積は約15坪。席数はテーブル20席。店舗デザインは、壁面にレザーや石材のタイルをあしらい、黒色とダークブラウンを基調にしたシックで落ち着いた雰囲気に仕上げた。
炊き肉は、中央がくぼんだ鉄板鍋を使う鹿児島発祥の鍋料理。くぼみにだしを入れ、それを囲むように肉や野菜などの食材を盛り付ける。具材をだしに入れることで余計な脂を落とし、ヘルシーに肉のうまみを味わえるという。「炊き肉鍋コース」は、3種類のプランを用意。「牛のみコース」(12,100円)は、口溶けの良さが特徴という鳥取県のブランド牛「万葉牛」を使う。近江米の「土鍋ご飯」は、「ウニ」と「名古屋コーチン」、「カキ」、季節ごとの食材を使う「旬」の4種類から具材を選べる。このほか、地元舞阪や岩手県から仕入れる刺し身や地元農家の野菜を使うサラダなど9品で構成する。「豚のみコース」(9,900円)は、牛肉の代わりに、鳥取県のブランド豚「大山ルビー豚」か国内に100頭しかいないという「梅山豚(めいしゃんとん)」を選べる。「MIXコース」(11,000円)は、牛肉と豚肉の両方を楽しめる。
「しゃぶしゃぶコース」も用意し、「牛のみ」(12,100円)と「豚のみ」(9,900円)、「ミックス」(11,000円)を提供。いずれのコースも、オプションとして「漢方具材」(3種類=1,100円~)の追加に対応する。
このほか、松の実や白きくらげなどの具材をふんだんに入れた「薬膳たっぷり万葉牛せいろ蒸し」(1,980円)、豊洲市場の仲卸業者「やま幸」から仕入れた本マグロを使う「極上レアカツ」(1,320円)などの一品料理もそろえる。
武井さんは「『炊き肉』は聞き慣れない料理だと思うが、満足してもらう自信があるので一度試してもらいたい。食材からおもてなしまでこだわりを詰め込んだ店なので、足を運んでもらえたら」と話す。
営業時間は17時~23時。日曜定休。