でき立てチーズ販売会「ねりたて市」が9月23日、チーズ専門店「チーズ工房HAKU(ハク)」(浜松市中区住吉、TEL 053-477-6316)で行われる。
2018(平成30)年に開業した同店。浜松産の生乳を使った自社工房で作るチーズにこだわり、フレッシュチーズから熟成した物まで取り扱う。国内で約1700頭しか飼育されていないという希少種「ブラウンスイス牛」のチーズのおいしさを知ってもらいたいと考えた店主の池田和聡さん。ブラウンスイス牛のチーズは、製造から時間がたつと風味が損なわれてしまい品質維持が難しく、常時店頭に置くことができないという。イベント形式の販売会にすることで、でき立ての最もおいしい状態チーズを多くの人に提供できると考え、同企画の開催を決めた。
西区舘山寺町でブラウンスイス牛を約20頭飼育する「佐藤牧場」から仕入れた搾りたての生乳を使う。試作する中で、ブラウンスイス牛の魅力を最も引き出せると感じたモッツァレラチーズのみを販売する。受注後にチーズを練り、でき立ての温かい状態で提供し、「新鮮な牛乳本来の香りとジューシーさを楽しめる」と池田さん。実際にチーズを練る工程も見学できる。
ブラウンスイス特有の質の良い香りと甘みの広がりを楽しめる商品を3種類そろえる。「モッツァレラチーズ」は、来店客の希望のサイズに合わせて100グラム程度にちぎって提供する。このほか、直径2~3センチの団子状のチーズをセットにする「ミニモッツァレラ」とひも状にしたモッツァレラチーズを結び、硬めの食感を楽しめる「ムスビ」を用意。価格は1グラム10円~。
池田さんは「本当においしいチーズを食べてほしいと考えて企画したイベント。めったに体験できない機会だと思うので、ブラウンスイスのチーズを楽しんでほしい」と話す。
開催時間は14時~17時。先着順で100食を販売する。