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浜松・連尺町に書道教室 スタイリッシュな非空間に書道家が開講

「静かで厳かな時間を過ごしてほしい」と話す書道家の中澤さん

「静かで厳かな時間を過ごしてほしい」と話す書道家の中澤さん

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 書道家の中澤希水さんによる書道教室「希水会(きすいかい)」(浜松市中区連尺町)が開講して1カ月がたった。

書道教室「希水会」の様子

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 浜松出身の中澤さんは、書道家の両親の元に生まれ、幼い頃から古典に基づいた伝統的な書道を学んできた。大学卒業後、2002(平成14)年から東京を拠点に書道家として活動。2014(平成26)年に書道界の芥川賞とも呼ばれるという「手島右卿(ゆうけい)賞」を受賞。個展などで作品を発表するほか、ドラマの題字やロゴ制作などを数多く手がけてきた。

 2016(平成28)年には、浜松市親善大使「やらまいか大使」に就任。コロナ禍をきっかけに一昨年から地元に戻り、浜松を拠点として活動している。コロナ禍が落ち着いたタイミングで同テナントと出合ったのをきっかけに、幼少期に過ごした中心市街地に活気を取り戻したいと、書道教室の開講を決めた。

 4階建てビルの2階の教室は、元々バーとして利用されていた非日常を感じるスタイリッシュな空間で、むく材のカウンターテーブルの上で書道を行う。3~4階は来年からアトリエとして利用する予定。

 教室では字を正しく美しく書けるようにレッスンするが、「筆を持つ時間を通して、正しい姿勢や呼吸を身に付け、受講者の実生活を充実させることがその先にある目的」と中澤さん。1回90分間の教室で、レベルに合わせて基本点画を学ぶ。規定課題以外にも希望に応じて、手本を置いて写し書く「臨書」や「ペン字」などのレッスンも行う。

 「多くの人は多忙な日々に追われすぎているように感じる。書道を通して、静かで厳かな時間を過ごしてもらいたい」と中澤さん。「一から書道を学べる、初心者も大歓迎の教室。興味をもってくれた人に書道の楽しさを柔らかく伝えていけたら」とも。

 開講は隔週木曜のみ。13時30分~15時、16時~17時30分、18時30分~20時の3部制。定員は各回5人。入会金=1万1,000円、月謝=1万3,200円(月2回受講)、年会費=1万1,000円。申し込みはインスタグラムで受け付ける。

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