五社神社(浜松市中区)、浜松八幡宮(同)、井伊谷宮(北区)が現在、3社を巡る企画「御朱印三社詣で」を実施している。
徳川家にゆかりを持つ3社が、NHK大河ドラマ「どうする家康」の放送開始に合わせて用意した御朱印を授与する。3社を巡ることで、地域観光の活性化につなげようと企画した。
参拝者は3社を巡り、専用の三つ折り台紙(無料)に御朱印の紙を貼って完成させる。台紙のデザインは、家康の出世城とされる浜松城やその建具をイメージした。浜松市の鳥=ウグイス、木=松、花=ミカンなども描く。
二代将軍徳川秀忠の産土(うぶすな)神社の五社神社は、「徳川家康公」や「テレビドラマ放映記念」などと記した御朱印を用意。三方ケ原の戦いで武田軍に敗れた家康が身を潜めたとされる「雲立楠(くもだちのくす)」が現存する浜松八幡宮は、紫色の朱印紙を使う。徳川四天王の井伊直政の祖先神(そせんしん)をまつる井伊谷宮は、渋い赤紙に井伊家の紋をあしらった。
発売後は、県外から観光で訪れた参拝者の購入も多いという。井伊谷宮の権禰宜(ごんねぎ)の岡部訓亮(くにあき)さんは「これをきっかけに、今まで行ったことのない神社の魅力を知ってもらいたい。周囲の観光地も併せて周ることで、地域全体の盛り上がりに貢献できたら」と話す。
初穂料は500円。12月末日までを予定。