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浜松・旭町の老舗ライブハウスが閉店 浜松のロックミュージックシーン支え20年

「次の移転リニューアルを楽しみに待っていてほしい」と話す店長の佐野さん

「次の移転リニューアルを楽しみに待っていてほしい」と話す店長の佐野さん

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 浜松市中区旭町にあるライブハウス「MESCALiN DRiVE(メスカリンドライブ)」(TEL 053-454-7363)が3月31日、閉店する。

全身で音楽を感じられる空間

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 同店は、1990年代に浜松市役所付近にロックミュージックを中心としたライブハウスとしてオープンしたが、2000(平成12)年に閉店。2004(平成16)年に現店主の佐野圭亮さんが屋号を引き継ぎ、同所に移転した。佐野さんは「自身がかっこいいと思う地元バンドや若手バンドが、もっと気軽に演奏できる場所を提供したかった」と振り返る。

 店舗面積は約27坪。定員150人の会場は、大音量にも耐えられるスピーカーやアンプなどの音響機材を備え、全身で音楽を感じて楽しめる空間という。内装は地元バンドマンたちで協力して作り上げ、地域密着型のライブハウスとして親しまれてきた。

 移転後は、地元学生サークルや駆け出しのバンドが数多くライブを行い、出演者も来店者も楽しめるライブハウスへ成長したという。ガールズバンドとして人気を集めた「チャットモンチー」や、「浜松市やらまいか大使」を務めるキーボーディスト「ADAM at(アダムアット)」など有名アーティストも活動初期から出演し、その後活躍の場を広げていったという。佐野さんは「来た人が楽しく過ごし、刺激を受けて、浜松のバンドがもっと活躍してくれたらという思いで続けてきた」と話す。

 近年は、インターネットを通じた音楽サブスクリプションサービスが普及し、生演奏を楽しむ人が減ってきたという。コロナ禍で今まで通りの営業ができず、建物の老朽化も進んだため閉店を決意した。

 「小さなライブハウスだからこそ感じられる音や熱量があり、これからもそういう場所を大切にしていきたい」と佐野さん。「この場所では閉店するが、移転先が決まり次第リニューアルオープンしたいので、楽しみに待っていてほしい」と話す。

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