イベント「第3回 金のストリートピアノ あったかいね、おんがく」(TEL 053-468-1535)が5月27日・28日、遠州鉄道高架下の多目的スペース「新川モール」で開催される。
主催は、店舗や事務所などのリノベーションを手がける内装工事会社「シーマ-」(東区)。同社が所有する金色に塗装したピアノをストリートピアノとして設置するイベントを開催し、「音楽の街」としてブランディングに取り組む浜松市の地域活性化につなげたいと考え、昨年5月に初開催。1100人が来場し、80人がピアノ演奏したという。3回目となる今回は、開催期間を2日間に延長し、会場スペースも2倍にした。
「金のピアノ」は、40~50年前に作られた「河合楽器製作所」のグランドピアノ。元々、浜松市南区のこども園「一葉学園 遊歩の丘みなみプレスクール」が保有していたものだが、同園のリノベーションに伴い同社が譲り受けたという。社長の嶋俊輔さんは「『音楽の街』という特徴はほかの街にはない浜松の魅力。老若男女問わず気軽にピアノに触れて、楽しんでほしい」と話す。
来場者は会場中央に設置するピアノを自由に演奏できる。同所は、外壁やベンチなどに地元木材「天竜材」をふんだんに使うため、ピアノと会場が調和するように工夫する。「森の中にあるピアノ」をイメージして、コケをモチーフにしたタイルカーペットの上にピアノを載せて演出する。
浜松を拠点に活動するミュージシャン4組が出演する「ジャズコンサート」も開催する。27日は、女性ボーカルとピアノのユニット「JazzDialogue」とピアノと、ビブラフォン演奏の「ゆるふわデュオ」が出演。28日は、ピアノ連弾を披露する「宮下まゆき feat.MIYABI」と、ピアノ・バイオリン・ボーカルのトリオ「li’l & an・du 」(リルアン・ドゥー)が演奏する。「ジャズの音色で心地よい空間にしたい」と嶋さん。
キッチンカーなどが出店する飲食ブースも用意する。ハワイアンフード店「Loco Pelli」、サツマイモスイーツ店「芋頃car」、「造り手の顔が見える自然派ワイン」を販売する「歩く酒屋 cotogotoU」などが並ぶ。
嶋さんは「浜松は音楽の街であることに改めて気づき、誇りをもってもらいたい。イベントを通して音楽の魅力に触れ、浜松がより豊かな街になれたら」と話す。
開催時間は、27日=11時~20時(ジャズコンサート18時30分~19時30分)、28日=10時~17時(ジャズコンサート15時~16時)。雨天中止。