フレンチレストラン「L'ESPRIT(レスプリ)」(浜松市西区大平台、TEL 053-569-3506)がオープンして1カ月がたった。
フランス風ハンバーグ「ステークアッシュ」をのせた「レスプリプレート」
店主の小田木全宏(たけひろ)さんは、東京とフランスの料理店で10年以上修業を積み、ソムリエの資格も取得。約2年間、飲食店「全と葡萄酒(ワイン)」という名前で浜松市のイベントやカフェなどとのコラボでの出店に携わった。露店やレンタルスペースでは、キッチンの広さや提供する料理に制限があり、もっと料理の幅を広げたいと、実店舗のオープンを決めた。
店舗面積は約20坪。席数はテーブル=12席。小田木さんの妻が運営する「陽だまり助産院」としても使う店内は、白色の土壁や木材の天井などを使ったぬくもりを感じるデザイン。畳の和室には天然木を使ったテーブルを置く。
店名「レスプリ」は、フランス語で「魂」を意味する。食材の生産者、ワインの製造者、料理を手がける自分自身、いろいろな作り手の「魂を感じる料理」を提供したいと名付けたという。フレンチをベースにした料理にはうま味調味料を加えず、全国から品質を見定めて仕入れた食材を使う。洋食にも合うという「発酵玄米」をのせた「レスプリプレート」(2,000円)はフランス風ハンバーグ「ステークアッシュ」などの肉料理か、レモンバターソースで仕上げる「白身魚のポワレ」などの魚料理をメインに、ポタージュ、サラダをセットする。一品料理は、豚肉や鶏肉を練り込んだ「パテ・ド・カンパーニュ」(900円)、いぶりがっこを使った「大人味のポテトサラダ」(600円)など。デザートには「バナナケーキ」(400円)など季節によって変わるメニューを手作りで用意する。
ブルゴーニュ産やボルドー産を中心に、料理に合うワインをそろえる。「日本のワインやナチュラルワインなど、自分がおいしいと思った物をそろえている」と小田木さん。コーヒーは、珈琲焙煎(ばいせん)所「NAKAJI(ナカジ)」(長野県)から仕入れた豆を使った「アイスコーヒー」(400円)、酸味がある「ベリーブレンド」(500円)などを用意する。
「食材本来のおいしさを生かせるように、時間をかけて丁寧に作った料理を提供する。ワインやコーヒーと一緒に楽しんでもらえたら」と小田木さん。「子育て中の人にも、くつろいでもらえる空間を目指す」と話す。
営業時間は、11時~15時、17時~20時。営業日は同店インスタグラムで知らせる。