2023年6月に土砂崩れの被害に遭ったフライドポテト店「oneFRIT（ワンフリット）」（浜松市中央区舘山寺町、TEL 090-8557-8611）が12月22日、半年ぶりに営業を再開した。

皮つきジャガイモ（右）とストレート切りのサツマイモのレギュラーサイズ

　藤田直弘さんが運営する同店。藤田さんの母親の出身地で、景観など魅力ある舘山寺を広く知ってほしいと2017（平成29）年春に移動販売を皮切りに事業を開始。翌年には店舗を構えた。事業が軌道に乗る中、昨年6月、台風2号と前線による大雨で裏山の土砂が崩れ旧店舗は全壊し、営業できなくなった。友人や常連客らの支援と再開を求める声に後押しされ、半年かけて再開にこぎ着けた。

　新店舗はコンテナ型で藤田さんが運営するキャンプ場に設けた。旧店舗から100メートルほど離れた立地で店舗面積は約3坪。外装は青色にした。藤田さんの祖父が耕してきた畑を引き継ぎ母親と共に栽培・収穫したジャガイモ「男爵薯（いも）」やサツマイモ「べにはるか」を浜松市中区の飲食店の協力を得て加工してもらった商品を販売する。価格は、レギュラー＝650円、ラージ＝950円、ボックス＝1,250円。カットの仕方はジャガイモが2種類、サツマイモが1種類。味付けは浜名湖産ノリを使った「のりしお」などのソルト6種類か、浜松産ネギとオリジナルのマヨネーズを組み合わせた「ネギマヨ」などディップ約10種類から選べる。チキンナゲットやドリンク類などもある。テイクアウトが基本だが、店舗前にベンチなども置く。

　年末年始の営業はフル稼働になった。藤田さんは「浜名湖も望める立地なので、足を止めて舘山寺の自然など魅力を感じてもらえれば」と話す。

　営業時間は11時～17時。金曜・土曜・日曜・祝日のみ営業だが次回の営業は1月19～21日になる。