洋菓子店「EMURI(エムリ)」(浜松市中央区薬師町、TEL 090-5639-8370)がオープンして1カ月がたった。
オーナーパティエの柴田真幸さんと妻の亜紀さんが運営する同店。真幸さんは調理師専門学校を卒業後、市内のホテルでパティシエとして16年間勤務し、責任者も務めたという。人生の第2のステップとして自らの店を持とうと独立した。店名は、「笑む」と「リフレッシュ」を合わせた造語。洋菓子を食べてリフレッシュし笑顔になってほしいと願いを込めたという。「味はもちろん、見て選ぶ楽しさのある店にしたい。コミュニケーションも大切にして安心感を届けたい」と真幸さん。長く地域から親しまれる洋菓子店を目指す。
店舗面積は約13坪。新築した店舗の設計は、浜松市の建築事務所「ケイ・テック」が手がけた。白色を基調に、木材を使って柔らかい雰囲気を演出する。「気軽に立ち寄れる店にしようと思い、あえておしゃれにしすぎないよう柔らかい印象にした」と亜紀さん。
店頭のショーケースには、季節ごとに異なるケーキが常時約10種類並ぶ。できる限り保存料を使わず、培った経験を生かして手作りする。看板メニューの「フルーツロールケーキ」は、約16センチの1本サイズ(2,000円)と、約8センチのハーフ(1,200円)を用意。フワフワした口溶けの良い生地を使い甘さ控えめに仕上げる。期間限定で「抹茶」「チョコ」などのロールケーキも販売する。
茨城県産の栗を使う「モンブラン」(580円)は、しっとり食感のクッキー生地の上にカスタードと生クリームを加える。このほか、北海道産マスカルポーネと竹炭で焙煎(ばいせん)したスッキリと華やかな香りが特徴のコーヒーを使う「ティラミス」(560円)、イチゴと生クリームのバランスの良い「イチゴショートケーキ」(520円)などをそろえる。フィナンシェやパウンドケーキなどの焼き菓子も販売する。
オープン後は午前中で売り切れる日も多く順調な滑り出しという。「昔からやりたいという思いはあったが、独立は勇気がいること。力を貸してくれると言ってくれた妻に感謝している」と真幸さん。「ホテルではアレルギー対応やウェディングケーキなども手がけてきた。何かしら提案できるので、気軽に相談してもらえたら」とも。
営業時間は11時~18時(売り切れ次第終了)。日曜・月曜・火曜定休。