洋菓子店「Patisserie LENRI(パティスリーレンリ)」(浜松市浜名区都田町、TEL 053-428-4644)が2月11日、オープンする。
設備会社「愛管」(浜名区)が運営する同店。フレンチレストラン「レンリ」や自社農園、保育園などの複合コミュニティーエリア「連理の木の下で」の敷地内にオープンする。地元農産物の販路拡大に貢献したいと、同社の菓子製造用の厨房だった建物を改装して、洋菓子店として出店を決めたという。フレンチシェフ監修の元、農薬を使わず栽培した自社農園の農産物や地元産の食材を使う手作りの洋菓子を提供する。
店舗面積は約10坪で、テイクアウトでのみ販売する。店内は、南フランスの田園風景をイメージして空間設計した同所の魅力を生かすため、白色を基調にシンプルな雰囲気に仕上げた。内装は、デザイン会社「セレクト工房」(浜名区)が手がけた。
旬のフルーツや敷地内で養蜂したはちみつなどを材料にしたスイーツを常時約40種類そろえる。自社農園や地元産のレモンを使った「浜松レモンケーキ」(350円)は、バターに加え、隠し味にココナッツオイルを使うことで、レモンの爽やかな香りが口の中で続くという。「浜松クーヘン」(350円)は、きめ細かい口溶けが特徴の生地を使うドイツの洋菓子「ザントクーヘン」をアレンジした菓子。通常香り付けにラム酒を使うが、地元醸造会社「花の舞酒造」(浜名区)の酒かすを生地に合わせる。
レモンやイチゴ、ブルーベリーなど季節のフルーツジャムをセットにした「季節の農園ジャム」(3個=2,180円)は、素材の味を引き出すために、フルーツと砂糖、レモン以外の材料は使わないという。このほか、食べられる花「エディブルフラワー」を添えてデコレーションする「ガトーショコラ」(480円)や「パンナコッタ」(450円)、自社農園で栽培したブルーベリーやレモンの「タルト」(630円)などを用意する。
今後は、フルーツ収穫と菓子作りの体験をセットにしたワークショップなどを計画している。広報担当者の高橋智之さんは「浜松はさまざまな食材に恵まれているが、地元でも知らない方が多い。スイーツを通して、その魅力を知ってもらえたら」と話す。
営業時間は11時~16時。金曜・土曜・日曜のみ営業。4月以降は定休日を変更する。