3月19日・20日に開催予定だった「がんこ祭り2011S　第11回 浜松よさこい祭り」が東日本大震災の発生を受け中止となった。

　よさこい系は「鳴子」を持って踊るのが一般的だが、浜松のがんこ祭りは、どのような楽器でも構わないのが特徴。昨年は139チーム、約5,000人が全国から集まり、観客動員数も10万人を数えた。

　今回は「よさこい祭り」に代わり、がんこ祭りスタッフや踊り子、ボランティアらによる被災地への支援活動が行われる。

　両日、浜松駅前広場キタラに義援金ブースを開設。防災グッズの展示やチャリティー演奏も予定。他にもキタラ広場周辺、鍛冶町通り歩道部分、ザザ広場付近で募金を呼びかける。アクトシティ展示イベントホール東駐車場（19日）、浜松卸商センター「アルラ」西側駐車場（20日）では支援物資の回収を行う。

　実行委員会の内山康雄さんは「毎年一度の祭りで参加者には学生も多い。卒業を目前に張り切っていただけに、中止になってしまったのは残念。踊らせてあげたかった。全国の踊り子からも『中止にしよう』『今こそ声援の意味で踊ってあげたい』などのいろいろな意見が寄せられた」と話す。

　「参加予定だったチームで今も連絡の取れないチームがある。原発の問題などもあり大変だが、浜松からよさこいの気持ちで活動し、精いっぱい応援したい」とも。