浜松・雄踏に9月16日、洋菓子店「小さなお菓子屋さん Cuite D'or（キュイドール）」（浜松市西区雄踏、TEL 053-489-3263）がオープンした。

こだわりの卵で作ったロールケーキ「とろ生ロール」と「モンブラン」、「レアチーズケーキ」

　もともと結婚式場のパティシエなどを努めていたオーナーシェフの輿水（こしみず）哲宏さんは「地域に貢献できることは何かないかと考えたとき、地元に根付いた密着型の店を出したいと思った。子どもや家族に喜んでもらえる店。背伸びした店ではなく、子ども一人でも安心して来られる敷居の低い店を作りたい」と話す。

　店舗面積は20坪。テークアウト専門店だが、店内には腰を下ろせるソファーや子どもが遊んでいられるように玩具などを置いたキッズスペースを設ける。音楽にも気を使い、子どもにも受け入れやすい柔らかい音楽を選曲。「ストレスを感じない店にしたかった。お年寄りの方などはソファで休んでいってくれても構わないし、キッズスペースもあるので、お子さま連れの方でもゆっくり商品を選ぶことができる。『来て、買って、おしまい』ではなく店に入る時から帰るまでの最初から最後までを楽しんでほしい」と輿水さん。

　メニューは｢モンブラン｣（380円）、「オレンジとミルクショコラ」（360円）、「レアチーズケーキ」（380円）など。プリンやロールケーキなどには、ほぼ全てに「さくらたまご」を使う。「さくらたまご」は添加物を一切含まないトウモロコシ、魚粉、牧草などを自家製で配合したエサで育てた鶏が産む卵で、気泡性に優れ、ケーキ作りなどに向いているといわれる。その卵で作るロールケーキ「とろ生ロール」（900円）は連日、昼過ぎには売り切れてしまうという。このほか焼き菓子類などもあり、ギフト用には風呂敷でラッピングした「焼き菓子の詰め合わせ」（1,600円）なども用意する。

　輿水さんは「小さな店だが、来て楽しめる、また来たくなるような店づくりを行っていきたい。オープンして間もないが、既に何度も来てくれている方も多い。暑い日にはお茶を出したりと、ちょっとした心遣いを大切にしていきたい」と話す。

　営業時間は10時～19時30分。火曜と第2・4水曜定休。