浜松中心街の映画館「シネマイーラ」(浜松市中区田町)で3月10日から、「夜の映画祭」が開催される。
「働き盛りの30~40代の人に見てもらい、エネルギッシュさを思い出してもらえる」をコンセプトに、往年の隠れた名作などをレイトショーで上映していく同映画祭。発起人の村松翔さんは「頑張らなきゃいけない世代の人に見せたい映画を選んでいる。作品を選んで上映できるミニシアターという存在を盛り上げながら、今までとは違う価値を浜松に送り込みたかった」と話す。
今回上映する映画は1996年公開の「トレインスポッティング」。スターウォーズなどの映画にも出演しているユアン・マクレガーさんの初主演作品で、不況にあえぐ1987年のスコットランドを舞台にドラッグ中毒となり、悲惨な毎日を過ごしていた主人公が薬物を断ち、まっとうな生活を目指す刺激的な内容の作品。公開当時33週連続上映というロングヒットを記録し、浜松でも3日間だけミニシアターで上映され、話題を呼んだ。
「この作品の監督はロンドンオリンピックの開会式の芸術監督にも抜てきされたダニー・ボイル。ブラックなユーモアセンスとスタイリッシュな映像、音楽に注目してほしい。もしかしたらかっこいいだけの映画かもしれない。けれども何かを感じて帰ってもらえたら」と村松さん。
初日の10日はクラブ「Planet Cafe(プラネットカフェ)」(元城)で、同作でも多く使われているテクノミュージックのイベント「TECHNOS 1st ANNIVERSARY」(3,500円)を行う。当日は、音楽プロデューサーの石野卓球さんをゲストに迎える。
「遊びついでに見て、見た後に飲む位の感覚で見に来てもらえたら。いろいろな人とつながって映画館に行くことが近づけば」と村松さん。「今後は定期的に開催していく予定」とも。
受け付けは20時30分~(開演21時~)。料金は、一般=1,300円、学生=1,000円。今月16日まで。