浜松市を中心にパン事業を手掛ける「ヤタロー」(浜松市東区丸塚、TEL 053-462-7736)は6月1日より、同社が所有する中区肴町のシャンボールビル跡地を「わいわいやらまいか広場」として無料で貸し出す。
1961年の建設以来、有楽街のランドマークとして親しまれてきた同ビルは、老朽化が進み今年に取り壊された。
広場は広さ52坪。地面はコンクリート舗装で、利用には事前予約が必要となる。利用期間は1日~1カ月で、演奏会、ライブ、芸術文化の発表会、フリーマーケットなどの利用を見込む。5月19日にはイベント第1弾として「路上演劇祭Japan in浜松2012」が開催される。
来年で80周年を迎えた同社はベーカリーショップ「シャンボール」の運営を中心に、地域に根差した幅広い事業を展開してきた。「新しいビルの建設も考えたが80周年の節目を機に跡地を利用して地域へ恩返ししようと決めた」とプロジェクト室長の中村航さん。
「地域活性化のためのイベントを開く人に積極的に利用してもらいたい。開始までどのように利用されるかは分からないが、発表の場があることで新しいアイデアが生まれるきっかけにもなれば」とも。
「わいわいやらまいか広場プロジェクト」と題し、5月10日から利用者の募集を始める。