浜松市は7月1日、「ソーシャルメディアガイドライン」の運用と公式フェイスブック「いいら!」の運営を開始した。
同ガイドラインは市職員を対象にブログやツイッターを利用する際の順守事項を示したもので、目的は市職員による情報発信の促進。明文化されたルールを設けることで誤報などのリスクを減らす。内容は「業務編」と「プライベート編」に分ける。「近年ソーシャルメディアの影響力が大きくなっていることや昨年の震災時に有効に働いたことを踏まえ積極的に活用していくことが決まった」と広報課の日西由希さん。
一方で地方公務員法や市職員倫理条例などに反した場合の懲戒処分についても記載されてあり、ソーシャルメディアの慎重な運用を同時に呼び掛けている。特にプライベート編では市職員が個人的に市政情報を発信する場合には身元を明かすことや個人の見解であることを明記するように指示している。公式フェイスブックの名称「いいら!」はフェイスブックの特徴的な機能でもある「いいね!」を浜松の方言で表した。フェイスブックでは市職員がリポーターとして災害情報やイベント情報、浜松に関する豆知識を発信する。書き込みは原則実名で投稿し、今後は市長も含めて積極的に書き込みを行っていく方針。
日西さんは「フェイスブックを通して若年層が市政に関心を持つきっかけになれば」と期待する。「市職員間における理解度の格差を解消するため、ソーシャルメディアを含めた情報発信の研修も行う予定」とも。