浜松市を中心にパンなどの製造販売を手掛ける「ヤタロー」(浜松市東区丸塚、TEL 053-461-8159)が今年6月から場所を貸し出している「わいわいやらまいか広場」が好評を博している。
同社が「地域活性化」を目標に中区肴町の自社ビル跡地を無料で貸し出すプロジェクト。事前予約すれば52坪の広場を1日から最長で1カ月間利用できる。土日を中心に利用されることが多いが、夏休み期間中は平日も、地場産イチゴを使ったかき氷の販売や「浜松七夕浴衣祭り」などのイベントが開かれた。9月には地域野菜の販売や地元食材を浜松在住のシェフが振る舞う「浜松ブランドフードフェス」などが月に複数回開催される予定。
プロジェクト室長の中村航さんは「開始月に比べ、広場の利用数は格段に増えた。イベント主催は費用的にも労力的にも負担の掛かることだが、それでも開催までこぎ着ける利用者たちに貢献できてうれしい」と話す。
広場では特産品の販売や演奏会以外に作品展示もでき、8月24日からは地元写真家と文芸大メンバーらによるアート看板が設置されている。今冬にはクリスマスツリーや建築物を展示する予定もある。
中村さんは「滑り出しは上々。来年5月末まで引き続き地域活性化のサポートをしていきたい」と意気込む。「長い視点では街と連携し、まだ注目されていない浜松の良さをアピールしていきたい」とも。