障がい者施設と連携して草取りサービスを提供するNPO「障がい者就労支援協会」(浜松市北区細江、TEL 053-458-5285)が12月17日、墓参り代行の「やさしいお墓参りサービス」を始めた。
同サービスは体が不自由な人や日頃は遠隔地に住んでいて墓参りができない人の代わりに墓の清掃とお参りを代行するサービス。浜松市を中心とした静岡県西部エリアを対象とする。
同団体は2011年に発足、障がい者の就労の新しい仕組みと基盤作りを目的に活動を行っている。現在は草取りをメーンに授産所と連携したサービスも提供している。理事長の舩越貴久さんは「多くの方に草取りの受注をもらい経験を積むことができた。仕事の幅を広げるために新しい分野に挑戦しようと思った」と話す。
コースは墓周辺の草取り、掃き掃除、献花、写真撮影を行う基本コース(1万2,600円)。オプションで墓石の水拭き(洋型墓石=2,100円、和型墓石=1,050円)やクリーニング(1万5,000円~)も行う。作業は草取りサービスで経験を積んだ障がい者スタッフ。作業前後の様子はデジタルデータで利用客に送付する。
「若い人は時間がなく、高齢者は体が不自由でお墓に行きたくても行けないというニーズはあるはず」と舩越さん。「草取りサービスの時にもネットを通じて遠方からの申し込みも多かった。草取りを行うと同時にお墓の掃除もやってほしいという要望も数多くもらったので、今後はより多くの仕事を障がい者の方に提供したい」と話す。