浜松中心街の映画館「シネマイーラ」(浜松市中区田町、TEL 053-489-5539)で現在、映画「楽隊のうさぎ」が公開されている。
吹奏楽を通して、主人公が中学校に入学してから吹奏楽部で全国大会を目指す2年間を描く同作。館長の榎本雅之さんのもとに、原作を読み感銘を受けたプロデューサーから「浜松で撮影したい」という話があり共同で製作した。
昨年8月と今年4月~5月の2回に分けて撮影。「実際に子どもたちの成長の様子を描くために、期間を開けての撮影となったが、主演の男の子が10センチ近く身長が伸びていて驚かされた」と榎本さん。監督は磐田市出身で映画「ゲゲゲの女房」でもメガホンを取った鈴木卓爾さんで、浜松出身の女優鈴木砂羽さんも主人公の母親役として出演する。
映像と音声を同時に収録する同時録音という方法で撮影。作中の最後の演奏会では、音楽監督が作曲した「フラワリングツリー」というオリジナル楽曲を演奏。「特殊な撮影方法とオリジナルの楽曲を演奏することで、ほかの作品とは一味違う映画になったと思う」と榎本さん。「子どもたちがリアルタイムで成長していく姿をぜひ見ていただきたい」とも。
料金は、一般=1,800円、大学生以下・60歳以上=1,000円。来年1月31日まで。