浜松のプロバスケットチーム「浜松・東三河フェニックス」が5月24日2015年シーズンのプレーオフファイナル「ターキッシュ エアラインズ bjリーグ ファイナルズ 2015」で優勝し日本一に輝いた。
昨年10月から今年の4月にかけて行われた「2014-2015 レギュラーシーズン」で、東部地区(イースタン・カンファレンス)・西部地区(ウエスタン・カンファレンス)それぞれで上位8位までに入ったチームが日本一を目指し争った今回のプレーオフ。レギュラーシーズンで3位だった同チームは、5月2日、6位の「島根スサノオマジック」とプレーオフの初戦を迎えた。第1戦はモー・チャーロ選手のスリーポイントシュートやディフェンス陣の頑張りなどがあり85対61、翌日行われた第2戦も逆転されることなく76対61という結果で島根に勝利した。
続くカンファレンスセミファイナルではレギュラーシーズン2位の「琉球ゴールデンキングス」と対戦。第1戦は第4クオーターで同点となり延長戦を迎え、ナイル・マーリー選手のミドルシュートが決まり71対69で辛勝。第2戦も第3クオーターを同点で迎えるものの、第4クオーターで並里祐選手のスリーポイントシュートなどで得点を稼ぎ70対63で勝利し次に駒を進めた。
23日に行われた、西部地区1位を決めるカンファレンスファイナルからは1戦先勝のゲーム方式。対戦相手はレギュラーシーズン4位の「滋賀レイクスターズ」で、第3クオーター終了時には7点リードするも、第4クオーター残り6分で逆転を許す。大口真洋選手やマーリー選手らがスリーポイントシュートを決め再逆転し、大石慎之介選手のシュートでリードを広げ82対77で滋賀を振り切った。
最終試合であるチャンピオンファイナルの対戦相手となったのはレギュラーシーズン東部地区1位の「秋田ノーザンハピネッツ」。第1クオーターでは12対10と好調な出だしだったが、第3クオーター終了時には逆転され44対50と厳しい試合展開に。浜松はここから追い上げを見せ、残り20秒で同点に追いつくと、終了間際残り3秒でオルー・アシャオル選手がゴールを決め71対69で逆転勝利を収めた。
同チームにとって4季ぶり3度目の優勝。これまで毎回優勝の場に立ち会い、今回も会場に足を運んだ市内在住の杉浦理之さんは「開幕時、まさか優勝するとは思っていなかった。3回の優勝の中で一番うれしい。劇的な幕切れにシビれた。選手全員の諦めない気持ちがこの結果につながったと思う」と喜びの表情を見せた。
「チャンピオンシップが取れて素直にうれしい。タフで辛いゲームだったが、長い52試合のシーズン、プレーオフと本当に我慢を覚えた」と東野智弥ヘッドコーチ。「われわれは、もしかしたら最強ではないかもしれないが、最高のチームだと思う」と喜びを表した。