遠鉄百貨店(浜松市中区旭町)新館8階の「えんてつホールホワイエ」で1月25日、「つむぎ女子プロジェクト」による遠州綿紬(めんつむぎ)を使った商品の販売が始まった。
同プロジェクトは遠鉄百貨店、ぬくもり工房(浜北区)、静岡文化芸術大学の3者共同で、静岡県西部地域の伝統素材である遠州綿紬を使用した商品の開発と販売を目的に発足。2015年度には同大の女子学生7人が参加し、「がまぐち」「巾着」「ハンカチ」の3アイテムを開発。同百貨店で販売し、約50万円の販売目標を達成した。
2年目の2016年度は同大の演習科目「地域連携実践演習」の一環として科目名「つむぎ女子Marketing」「つむぎ女子Design」の取り組みを開始。2年生を中心に16人の女子学生が参加し、販売アイテムを6アイテムに拡大、販売目標を100万円と設定。25日からの販売に臨む。
25日の発売に先立ち、18日には同大「文化・芸術研究センター」で、つむぎ女子による同プロジェクトの発表会が開かれ、基本コンセプトやデザイン、販売アイテムのそれぞれの特徴など担当に分かれてプレゼンテーションを行った。
販売アイテムは「かわいい」や「普段使い」「女性」といったコンセプトを反映させた6アイテム。オフィスや学校で使いやすい大人かわいい「ミニトート」(2,700円)や、花びらのような形をした「花巾着(飴付)」(972円)、A4ファイルが入る大きさで、たたむと手のひらサイズになる「エコバッグ」(1,296円)、大容量の「マルシェバッグ」(2,376円)、上品さとかわいらしさを兼ね備えた「ハンカチ」(540円)、見せる収納など幅広い使い方が特徴の「風呂敷」(2,160円)を用意。
期間中の土曜・日曜の1月28日・29日、2月4日・5日・11日・12日は、つむぎ女子たちが販売演習として10時~17時、交代制で売り場に立つ。
「つむぎ女子の皆さんは、素材や価格、納期といったさまざまな制約の中で、よく頑張ってくれた」と「ぬくもり工房」の大高旭(あさひ)社長。「今後、同大学の学生さんたちには、地元の他の伝統工芸や企業とのコラボレーションなどさらに活動の幅を広げていってほしい」と期待を込める。
営業時間は10時~19時30分。2月14日まで。